あなたも、日々の生活の中で力の用い方について注意深くあり、善用されていらっしゃるに違いありません。力の用い方を誤ると腐敗、混乱が生じ、組織的に拡大します。現在問題になっている森友学園問題、加計学園問題に見られる財務省や文科省と総理と副総理の発言や対応に顕著になっている通りです。特に立場の高い人、さらに、一般の人たちも、偉大な創造者エホバ神の力の用い方に見倣い、生活に反映する必要があります。英国の貴族アクトン卿は、人間の「力は腐敗しやすく、絶対的な力は絶対に腐敗する」と、述べました。
しかし、比類のない力は、神エホバの唯一の属性ではない、という点を思い出してください。神エホバは力と公正と知恵と愛の比類のない属性を持たれる方です。神エホバの力の属性が柔軟性のない機械的な仕方で表わさると考えてはなりません。それどころか、神エホバは、ご自分の強大な力を、常に公正や知恵や愛と調和させて行使されます。神エホバが有しておられる別の特質についても考えてみましょう。この事物の体制の支配者たちにはあまり見られない、自己制御という特質です。
ある人と会って話している場面を想像してみてください。こちらが気後れするするほど体が大きく、有力な人です。しかし、すぐに、穏やかそうな人であることが分ります。その人はいつも、自分の力を用いて何とか人々を助けたい、取り分け、身を守ることの出来ない傷つきやすい人たちを守りたい、と願っています。決して自分の強い力を誤用しません。いわれのない中傷を受けているのに毅然としており、冷静で、気品があり、そのうえ親切です。あなたは、自分がたとえその人のように強かったとしても、果たして同じような穏やかさと力の制御ができるでだろうか、と考えます。そのような人と知り合いになると、その人に引き付けられるのではないでしょうか。私たちは、それよりはるかに大きな理由のゆえに、全能者なる神エホバに引き寄せられます。聖書には、神エホバについて、「エホバは怒ることに遅く、力の大いなる方である」と、記されています(ナホム1:3)。神エホバは、人々に対して、さらに邪悪な者に対しても、性急に強大な力を用いることはされません。神エホバは気質が温和で、親切で善良な方なのです。神エホバの愛は、共に喜び合い、辛抱強く自制し、平和な関係を築き上げるのにご自分の力を用いられます(ガラテア5:22,23)。神エホバは、イエスが模範の手本を残されたように、数々の挑発を受けても、「怒ることに遅い」方であることを実証してこられました(ペテロ第一2:21.詩編78:37~41)。このようなお父さんエホバに近づきたい、と思われるのではないでしょうか。
次回は、神エホバの自己制御の別の角度からお伝え致します。引き続きお読み下されば幸いです。
レッスンを 終えて誘われ ホタル見る 今日の一句
庭に咲いている「ユリ」
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