大垣山岳協会の年間山行計画の中で8月11日、12日と編集者がリーダーを務める白山・平瀬道が決まっていた。この計画で一番気がかりなのは、平瀬~大白川の道が通行止めにならないかであった。また、予定日は宿泊を予定する室堂センターが混雑を予想し、5月には早々と12名で予約した。
7月の機関紙「わっぱ」で募集し、最終的に10名(男3名、女7名)の参加申込があった。車2台に分乗し、大垣を5時に出発。荘川インターから156号線に入り、御母衣ダムを越え、大白川への道に入る。ネットで何回も確認したが、ゲートは閉まっていない。ほっと胸をなで下ろした。大白川登山口の駐車場は既に満杯に近かった。岐阜に住む人間にとって、石川県の別当出合よりも馴染みが深い。それでもここを登ったのは平成元年だから、すでに30年以上も前の話。どのように変わったか、楽しみであるとともに歳を重ね、果たして登れるか少し不安でもあった。
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<8月11日>
身支度を調え、いざ出発。登山口で登山計画書を提出。昔はなかった階段の道が続く。登山口から2時間、振り返ると鎗穂高連峰がくっきりと見えてきた。すぐ左には三方崩山のどっしりした山容が控えている。
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三方崩山
出発から3時間で大倉山避難小屋に到着。
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早い出発でお腹もすいてきた。ここで早いお昼を食べる。参加者の昼食は様々、おにぎり、パン類、カップヌードル、私は夏定番のとろろそば。いよいよ後半戦の登りが始まる。小屋を過ぎると次から次へと高山植物が現れる。タカネヤハズハハコが登山道周辺に多い。カンクラ雪渓は昔と比べると随分小さくなっている。
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花を楽しみながらも、暑い中やはり登りはきつい。
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タカネナデシコ
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シモツケソウ
やっと大倉尾根の最上部に出た。ここから室堂へはなだらかな道が続く。タテヤマリンドウが愛らしく小さな花をつけている。
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オンタデも群生している。
やがて室堂センターが見えてきた。到着後、登山者で混雑するセンターで宿泊の手続きを行い、宿泊場所に案内される。着替えの後、センター前で至福の時を過ごす。これは登山した者だけが味わうことができる時間だ。また、ここには生ビールもあるし、コーヒーも売っている。夕食は17時20分からだったが、食堂はまるで社員食堂を思わせる。センターの裏手からは日没近い別山の秀麗な山容を見ることができる。
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<8月12日>
当初の計画にはなかったが、ご来光を見るため、4時15分室堂を出発。ルートには提灯行列ならぬヘッドランプ行列が続いている。山頂に登る道も昔に比べると随分整備されている。約35分で大混雑の山頂に到着。ご来光を見るための場所を確保。岩の上には白山神社の宮司さんらしき方が立ち、ご来光の上がる場所、山の説明等を行っている。三俣蓮華岳あたりから5時10分ご来光。
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当初室堂から翠ヶ池の周遊だったが、逆回りとし、さらに大汝峰の登頂が加わる。千蛇ヶ池はほぼ雪渓に覆われている。この付近も高山植物が多い。アオノツガザクラ、花期は過ぎたチングルマもある。
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アオノツガザクラ
大汝峰の登りには少し岩場もある。山頂は随分広い。下山後池めぐり、かつては池があったと思われるところもある。確実に温暖化は進み、降る雪の量が減り、池が干上がる。
最後の登りは御前峰。今日は2回登ったことになる。山頂で記念写真、皆の笑顔が素晴らしい。
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室堂地区のハクサンフウロの群生
室堂まで戻り、各自昼食。
室堂を11時後にする。途中で黒百合を発見した。7月が花期なので、なかなかお目にかかることができなかった。大倉尾根の下りにかかる。登り余裕がなくて気づかなかった花たちに再会した。今回大倉尾根を登って気づいたことは、、登山口からの標高差1200mにもかかわらず、随分登りやすいし下りやすい道であるということだった。2時半下山後、平瀬で温泉に入り、汗で汚れた体をリフレッシュした。今回、全員が無事に下山し、泊まりの山行は始めてという参加者もいたが、十分楽しめたということなので良かった。
行程 8月11日 大垣5:00=大白川登山口7:45→大倉山避難小屋10:40~11:20→室堂13:40
8月12日 室堂6:55→大汝峰8:04→御前峰10:47→室堂10:25~11:00→大倉山避難小屋12:20→大白川登山口14:30
※今回の計画には、年齢のためペースが遅く、しかもマイペースの参加者がいた。このため、若い年齢層(といっても50代)を中心に遅いペースに戸惑った参加者もいた。体力差のあるなかでのグループ登山はやはり難しい。
※※リーダーであるおじさんは、大倉山避難小屋を過ぎるあたりからけいれんに見舞われた。ゆっくりしたペースなので、そのまま登っていると室堂が近くなった時についには足が棒のようになってしまった。室堂センターは見えているのに、その遠く感じたこと限りなしだった。避難小屋でツムラの漢方薬を飲んでいるにもかかわらず起こった。原因はよくわからない。
7月の機関紙「わっぱ」で募集し、最終的に10名(男3名、女7名)の参加申込があった。車2台に分乗し、大垣を5時に出発。荘川インターから156号線に入り、御母衣ダムを越え、大白川への道に入る。ネットで何回も確認したが、ゲートは閉まっていない。ほっと胸をなで下ろした。大白川登山口の駐車場は既に満杯に近かった。岐阜に住む人間にとって、石川県の別当出合よりも馴染みが深い。それでもここを登ったのは平成元年だから、すでに30年以上も前の話。どのように変わったか、楽しみであるとともに歳を重ね、果たして登れるか少し不安でもあった。
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<8月11日>
身支度を調え、いざ出発。登山口で登山計画書を提出。昔はなかった階段の道が続く。登山口から2時間、振り返ると鎗穂高連峰がくっきりと見えてきた。すぐ左には三方崩山のどっしりした山容が控えている。
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三方崩山
出発から3時間で大倉山避難小屋に到着。
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早い出発でお腹もすいてきた。ここで早いお昼を食べる。参加者の昼食は様々、おにぎり、パン類、カップヌードル、私は夏定番のとろろそば。いよいよ後半戦の登りが始まる。小屋を過ぎると次から次へと高山植物が現れる。タカネヤハズハハコが登山道周辺に多い。カンクラ雪渓は昔と比べると随分小さくなっている。
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花を楽しみながらも、暑い中やはり登りはきつい。
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タカネナデシコ
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シモツケソウ
やっと大倉尾根の最上部に出た。ここから室堂へはなだらかな道が続く。タテヤマリンドウが愛らしく小さな花をつけている。
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オンタデも群生している。
やがて室堂センターが見えてきた。到着後、登山者で混雑するセンターで宿泊の手続きを行い、宿泊場所に案内される。着替えの後、センター前で至福の時を過ごす。これは登山した者だけが味わうことができる時間だ。また、ここには生ビールもあるし、コーヒーも売っている。夕食は17時20分からだったが、食堂はまるで社員食堂を思わせる。センターの裏手からは日没近い別山の秀麗な山容を見ることができる。
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<8月12日>
当初の計画にはなかったが、ご来光を見るため、4時15分室堂を出発。ルートには提灯行列ならぬヘッドランプ行列が続いている。山頂に登る道も昔に比べると随分整備されている。約35分で大混雑の山頂に到着。ご来光を見るための場所を確保。岩の上には白山神社の宮司さんらしき方が立ち、ご来光の上がる場所、山の説明等を行っている。三俣蓮華岳あたりから5時10分ご来光。
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当初室堂から翠ヶ池の周遊だったが、逆回りとし、さらに大汝峰の登頂が加わる。千蛇ヶ池はほぼ雪渓に覆われている。この付近も高山植物が多い。アオノツガザクラ、花期は過ぎたチングルマもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/20/3480effaaff3c97e8b27067fb37cfd0d.jpg)
アオノツガザクラ
大汝峰の登りには少し岩場もある。山頂は随分広い。下山後池めぐり、かつては池があったと思われるところもある。確実に温暖化は進み、降る雪の量が減り、池が干上がる。
最後の登りは御前峰。今日は2回登ったことになる。山頂で記念写真、皆の笑顔が素晴らしい。
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室堂地区のハクサンフウロの群生
室堂まで戻り、各自昼食。
室堂を11時後にする。途中で黒百合を発見した。7月が花期なので、なかなかお目にかかることができなかった。大倉尾根の下りにかかる。登り余裕がなくて気づかなかった花たちに再会した。今回大倉尾根を登って気づいたことは、、登山口からの標高差1200mにもかかわらず、随分登りやすいし下りやすい道であるということだった。2時半下山後、平瀬で温泉に入り、汗で汚れた体をリフレッシュした。今回、全員が無事に下山し、泊まりの山行は始めてという参加者もいたが、十分楽しめたということなので良かった。
行程 8月11日 大垣5:00=大白川登山口7:45→大倉山避難小屋10:40~11:20→室堂13:40
8月12日 室堂6:55→大汝峰8:04→御前峰10:47→室堂10:25~11:00→大倉山避難小屋12:20→大白川登山口14:30
※今回の計画には、年齢のためペースが遅く、しかもマイペースの参加者がいた。このため、若い年齢層(といっても50代)を中心に遅いペースに戸惑った参加者もいた。体力差のあるなかでのグループ登山はやはり難しい。
※※リーダーであるおじさんは、大倉山避難小屋を過ぎるあたりからけいれんに見舞われた。ゆっくりしたペースなので、そのまま登っていると室堂が近くなった時についには足が棒のようになってしまった。室堂センターは見えているのに、その遠く感じたこと限りなしだった。避難小屋でツムラの漢方薬を飲んでいるにもかかわらず起こった。原因はよくわからない。