城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

念願叶って千回沢山に登頂 20.6.10

2020-06-10 15:03:11 | 山登り
 梅雨入り間近の6月8日、9日と登りたかった揖斐の最奥の山にEさん、Oさんと出かけた。まずはホハレ峠(792m)から門入を目指し歩き出す。久しぶりの重荷のため下りとはいえ、谷に付けられた歴史の道は緊張を強いる。この道、最初に歩いたのが17年6月、10人ほどのメンバーで門入出身のIさん宅をベースに船ヶ丸と牛尾に登った。EさんとIさんは旧知の間柄で年に何度かIさんが山荘に滞在するときに訪れているそうだ。今年は新型コロナのため、徳山会館付近からの船が出ないので、Iさんはまだ訪れることができない。1時間半ほどで主人不在の山荘に到着。その先のHさん(テレビでも紹介された)宅では放し飼いの2匹の犬に手荒い歓迎を受けた。宅に隣接して金網に囲まれた菜園が広がっている。この犬たちが居れば猪や猿、鹿なども近寄れない。

 大垣山協わっぱ記事(2017年7月号)おじさんが書いた

 ホハレ峠のお地蔵さんは2年前盗難にあった その代わりに据えられた観音様?

 山荘の主がまだ訪れていない 今月の下旬再訪し、Iさんと会えることを楽しみにしている

 Hさん宅と菜園(下山時に撮影)

 林道はすぐ先で分かれ、右手の入谷(にゅうだに)を歩く。林道周辺には大きく成長したスギの植林が目立つ。

 入谷林道(下山時に撮影)
蔵ヶ谷との分岐手前に堰堤があり、湛水している。蔵ヶ谷を進むと不動滝そして不動山がある。私たちは右手の千回沢方面へと進むが、すぐに林道とはいえ、灌木が林立する箇所も出てくる。やがて林道が沢と交差する場所が入渓地点。まずは、お昼飯をとる。

 入渓地点

沢を進むとすぐに3mほどの滝が現れる。Eさんは重荷にもかかわらず、左側の滑りやすそうな岩を登っていく。おじさんとOさんは左側へ高巻きした。その後は沢芯を歩いたり、沢そばの草地にルートを求める。草地には明らかな道らしきものがあるので迷わない。まずは676m付近の大カツラの木を目指して進んでいく。右から沢が合流する地点には大きなカツラがあったが、これは違っていた。左の本流を少し進むと目標の大カツラ、途中で折れているがそこから新しい幹が育っている。

 大カツラの木

そのすぐ先(左岸)に快適そうなテント場があった(大垣山協のメンバー3人が登った記録を参考にした)。時間は14時、まずはEさんが持ってくれたテントの設営。そしてすぐに待望の小宴会、料理上手なEさん、早速厚いベーコンを取り出し、私たちに焼ベーコンを振る舞う。そして、新玉ともやしで野菜炒めもできあがる。18時頃になり、そろそろ暗くなりはじめ、テントに潜り込む。

 翌日9日、4時起床し、5時にテント場を出発。今日はテント場やく700m付近から一気に1246mの山頂を目指す。荷物はサブザックのみ、一箇所だけ高巻。

 オオベニウツギ 至る所にある

 ワスレナグサ もとは野花だということを知らなかった これも至るところに咲いていた

何度もGPSを見ながら現在地を確認、とにかく山頂直下に出ることを目指す。1000m付近で水は尽きるが、そのまま沢を直上。やがて草地が現れ、そこからは藪漕ぎ。短時間の藪漕ぎでぴったりと山頂に到着。わずかな切り払いがある場所に鎮座する三角点にタッチ、三人で自撮り。生憎とガスが出ており、まわりの山は同定できない。

 山頂の名前をしめす表示がないので、Eさんが準備した(有難い!!)

 山頂のサラサドウダン

休憩後下りにかかる。

 テント場付近
テント場に戻り、撤収と早いお昼を取る。

 テント撤収

そして、再び重荷を担ぎ、沢を下っていく。途中高巻したところで、激藪に遭遇、つるのため捕縛されたようになり進めない、かつての道であっても自然には勝てない。Eさんによればこの辺の木材は東にある塚へワイヤを使って搬出したそうだ。そしてその太いワイヤは人間が少しずつ分担して連なるようにして運び込んだという。

 やがて入渓地点に到着、ここまで来れば、おじさんにとって心配事はホハレ峠の登り道、門入が442mだから350mの登り(この心配はやがて現実となった)。長い入谷林道の後、Hさん宅でいただいた冷たい水は最高だった。そしていよいよホハレ峠に向けて出発。途中で今日門入に泊まるという方と遭遇し、長い立ち話。やっと解放され、冷た水で水を補給。ここからホハレまでの遠かったこと、二人には今回随分迷惑をかけてしまった。17時少し前に峠に到着。藤橋温泉で汗まみれの体を洗い、やっと登頂できた喜びを湯船の中で味わった。

 コースタイム 6月8日 ホハレ峠7:45→門入9:29→千回沢入渓地点11:17→テント場13:44
        6月9日 テント場5:00→千回山沢7:55→テント場9:49~10:40→門入13:54~14:12→ホハレ峠16:55


 ホハレ峠から門入まではわっぱ記事を参考にしてください
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