城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

冬の名残の強風下 上谷山に登る 20.3.24

2020-03-24 19:33:40 | 山登り
 貴方は空間認識能力は高い方ですか?いわゆる方向音痴は、この能力は低いだろう。私はこの能力は低いように思う。というのは、登ったルートについて、下る際にあまり覚えていない。Eさんは、赤テープを付けたところは覚えていると言っていた。何故、この話題を出したのか不思議に思われる方もあろうと思うが、実はこの能力、ヤブ山を登る際の決め手ともなると思われる。ヤブ山では、登っている時、様々な情報を頭に入れておく必要がある。登っているのとは別の尾根がないか、地形の特徴、まわりの風景などなど。覚えていないと、下る道を誤る可能性が高まる。

 実はこの能力は狩猟採集民族には欠かせない。アフリカのピグミーとかブッシュマンとかでは、この能力がなくては広域での狩りとか終了後の家に帰ることができない。農耕民族ではこのような能力はあまり必要がない。そういう意味、私は典型的な農耕民族の末裔なのである? しかし、この能力も伝統的な赤テープの使用、さらにはGPSの登場=スマホの登場で必ずしも必要ではなくなった。GPSさえあればかなり複雑な地形の山でも無事に帰って来れるのである。

 与太話が長くなった。今日は徳山湖からそそりたつ上谷山(1083m)に登ってきた。メンバーはいつものEさん、Oさん、それに加えて20代のKさん。徳山会館のすぐ上、下開田(旧徳山村で最も下部の集落)の望郷広場(集落毎に設けられている)から登っていく。Eさんが先頭、若いKさんが2番目、私が3番目、ラストはOさん。この順序は何となく成立したが、Kさんの影響が強く出てペースが少し早くなる。もちろん遅い私をところどころで待ってくれるが、最初のオーバーペースは後々まで影響する。だから、空間認識能力は自信ないが、先頭の方がどちらかというと好きである。ただ、遅いので、迷惑をかけることは心苦しいと思っている。

 上谷山は2回目、前回は少し遅い紅葉の中登った。このルートは山頂付近を除くとほとんどヤブはない。しかも今回、かなり大量の赤テープが残置されていた。新緑にはまだ早いこの時期には見通しが良いため、余計に多く感じられる。前回よりも約30分早い2時間で山頂に到着した。鏡山まで行くことも考えたが、行く先は笹のヤブ、そして風は強い。誰も行くとは言わない。10時過ぎには早いお昼が始まる。目の前には21日に登った雷倉の広い山頂があった。下りには徳山湖その奥にそびえる能郷白山を眺めながら、急な道を下っていった。

 上谷山山頂

 雷倉

 膨らんだ新芽

 徳山湖と能郷白山

 黒々とした冠山

コースタイム 望郷広場7:55→山頂10:05~10:40→広場12:20


  
コメント
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