2014年ニュース ウクライナ内戦
今日(12月24日)、池上彰さんはテレビで今年の重大ニュースの第一に「ウクラ
イナ問題」をあげていた。その理由は欧米諸国とロシアとの冷戦がはじまる危険
性を指摘した。その危険性を6年前の著書で書いていると主張し、女性アナウンサ
ーがその箇所を読んだ。その内容は以下のようなものであった。1991年ソヴィエ
ト連邦が崩壊するとウクライナが独立した。ソ連邦最大の不凍軍港セバストポリ
がウクライナの領土になった。ロシアはウクライナと20年間セバストポリを軍港
として利用できる条約を結んだ。だがロシアがセバストポリをウクライナ領とし
て認めるはずがない。だから必ずロシアはウクライナと衝突するに違いない。こ
のような予言が当たった、と発言した。この池上さんの発言を聞き、池上さんの
ロシアに対する悪意を感じた。
2013年11月21日、ウクライナ・EUの関係を強化する連合協定の締結直前、ヴィ
クトル・ヤヌコーヴィチ前大統領がそのプロセス凍結を決定した。この決定に反
対する市民たちが欧州広場(ユーロマイダン)に集まり抗議デモを始めた。この抗
議デモが拡大、暴動へと発展していった。その陰にはイスラエル退役軍人たちが
いた。この情報を私は東京大学名誉教授板垣雄三氏がジャーナリスト岩上安身に
話すビデオを見て知った。ヤヌコーヴィチ大統領が倒されるとアメリカ合衆国国
務次官補ヌーランドが新しい政府の組閣をしている電話が盗聴され、ネットに流
れた。ネオナチの右派セクターが政権に入った。ウクライナ危機を作り出したの
はアメリカ・イスラエルだったのだ。断じてロシアではない。確かにウクライナ
側に反ロシア感情を持っている住民がいることは確かであろう。またロシア側に
もウクライナはロシアの一部だという認識がロシア国民にあることも事実であろ
う。この対立を煽り、介入したのはアメリカなのだ。
池上さんはアメリカがしたことを知っているのかどうか分からないが、私が知っ
ているくらいだから、知っているに違いない。知ったうえでロシアの拡張主義が
ウクライナ危機を生んだという主張には悪意がある。