2020年8月31日(月)
今年は鳳凰のタカネビランジを見に行けそうもないので、日向山のオオビランジを見に行くことにした。
日向山には2018年10月に黄葉を見に行っていたが、その後オオビランジも見に行った気持ちでいた。 調べるとどこを探してもレポがなく、行った気になっていただけだった。 そうか。 オオビランジを見ずにタカネビランジを見に行っていたんだな。。。
この日の予報は午前中9:00~11:00ごろに晴れマーク。 他は曇りマークで午後1~2時には雨が降り出すという事。 なので早出を心がけ、午後は雨が降ったらどこか観光にでも、と思っていた。
ところが麓に到着した 6:30ごろは随分良い天気。 これは早くから降り出すかな。。。今のうちに景色をいただいておこう。 中央雲が掛かっているのが甲斐駒ヶ岳。 今年は北沢峠に向かう南アルプス林道は全面通行止めのため、甲斐駒ヶ岳に向かう登山者はこの先の黒戸尾根、日本三大急登のひとつ、を登ることになる。
左側に鳳凰三山、右側に甲斐駒ヶ岳。
後方には八ヶ岳。
この日も以前と同じように尾白川渓谷の駐車場に停めて出発。( 7:00 )
とにかく早めに山頂へ、と思い写真も撮らず矢立石登山口。( 7:55 )
花も撮らずに登ってきたら、急登が堪えた。。。
8~9時ごろは陽も射し青空も見えていたので、「早く山頂に」と気が急く。
が、急いだって早く登れるわけではない。
というか、「日向山ってこんなに登るんだっけ?」と。
なんとなく周囲が白っぽくなってきてしまった。
10月はこの手前辺りから黄葉が良い色だったが、やっぱりまだグリーン。
多少色が抜けている感はあるが、黄葉にはまだまだだ。
この辺まで来たらもうすぐ。
あそこを抜ければビーチ。
おぉ。 割と良い天気。
山頂と~ちゃ~く!( 9:49 )
こんなに素敵な山頂名板がついていた。
周囲の山のピークは雲の中だが、真っ白ではなかった。
滑り落ちそうで怖い斜面。
安全な所を慎重に歩き岩の間を探す。
あった、あった。
咲いていて良かった~。
終盤ではあったが、きれいなお花も見られた。
この日は甲斐駒ヶ岳も鳳凰三山も雲の中。
雁ヶ原の縁、草の多い辺りの植物を見る。
何かアザミ。
コウゾリナ?
ハナイカリ
ハナイカリってこんなに開くのだっけ、と思う。
トモエシオガマ
ホタルブクロ? 茎がとても短いものばかり。
コバノコゴメグサ
タニソバ?
もう葉が紅くなり始めている。
オオビランジは草の無い岩の隙間に咲くと思っていたが、
雁ヶ原周辺の草の中にもたくさん咲いていた。
気づくとまた1時間以上歩き回って撮影していたようだ。
雨も降りそうにないので、少し早いが座ってお昼ご飯を頂いた。
すると立派な甲斐犬を2頭連れた方が上ってこられた。
こんなに絶景の山梨の山の上で、こんなに立派な甲斐犬にお会いすることもないだろう、
と思い写真をお願いすると、快く撮らせていただけた。
逆光気味で見にくいが、黒い毛にオレンジ色くらい明るい茶色がトラの縞のように入っている。
とても賢くて可愛らしかった。
下界は天気が良さそうだ。 そろそろ下山しよう。
コウヤボウキ
クルクル。。。
駐車場にほど近い場所から尾白川渓谷、甲斐駒ヶ岳に向かう分岐に入り、
甲斐駒ヶ嶽神社(竹宇駒ケ岳神社)を訪ねる。
神社境内にも沢が清らかな流れ込み、清々しい。
古くからの講社の歴史も感じられる荘厳な雰囲気。
ここを拝み甲斐駒ヶ岳への登山に向かってみたいものだが。。。
登山口に立つだけでも怖いような気持になる。
いつか、北沢峠からは登ってみたい。
で、私は千ヶ淵に行ってみる。
甲斐駒ケ岳神社には以下の様な説明があった。
「甲斐駒ヶ岳の名称は建御雷神(たけみかづちのかみ)から生まれた天津速駒と言う白馬が住んでいたのに由来します。
同様に尾白川もこの白馬の尾から取られたものです。」
岩の白さのせいか、流れる水が一層白く見える。
けれど流れの無い淵では深いエメラルドグリーンだ。
たぶんここが千ヶ淵。
この奥にはさらに大きな滝があるようで、行ってみたかったが、
カメラを持って、ザックを背負ってでは危険が多すぎる気がしてここでお終いにした。
尾白川渓谷はこの先いくつかの滝を散策する登山道があるようなのだが、
昨年の台風の影響で、ここから先は通行禁止になっているようだ。
詳しくは北杜市に問い合わせないとよくわからない。
下山後も雨が降ることはなく、むしろ青空も見えとても良い天気だった。 この後「道の駅白州」に寄り野菜を買い、南アルプス天然水を汲んだ。 道の駅で買い物をすると「尾白の湯」が割引になると聞き、そちらで汗を流し帰路についた。
家に戻りYAMAPでこの日の累積標高上りを見ると、なんと1,061mだった。 以前は日向山だけで 944m。 それにしても1,000m近くあったのか。 どうりで大変だったわけだ。 しかしこの日の日向山(+神社参拝+尾白川渓谷散策)で上り 1,061m、距離 9.3km、時間 7:40。 先日の雨飾山が上り 1,007m、距離 7.7km、時間 8:58。 疲労感は比べ物にならないほど雨飾山勝利。 この違いは何だ~。 やはり登山道の登りにくさ、岩で足をあげたり、身体全体を使ったり、という登り方が相当疲労につながるのだろうな、と実感した。