out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

鈴鹿遠征 #1 入道ヶ岳

2023-04-01 15:55:25 | 山登り in 他エリア
2023年3月28日(火)
入道ヶ岳山頂より四日市方面及び伊勢湾を望む
 
 春休みに入ったとたん雨が続いたり、仕事が入ったりで山の計画をたてる気にならなかったのだが、28日辺りから好転しそうな気配を見て慌てて計画を練りだした。 「近場で」「いやせっかくだから遠くへ」「花はどうなっている?」など迷いに迷う。 今年の花の速さは本当に悩みどころだった。 コロナ以前からずっと見たかった花も28日以降ではかなり終盤なのでは、という所だったが、悩み疲れもあり「行ける時に行く!」と決心し、「一輪でも見られれば」エイヤッと訪ねてきた。
 行きたかった山は鈴鹿山脈の一座。 だが、せっかく遠くへ行くし、時間に追われるのも嫌なので2泊3日、2座登るつもりで出かけてきた。
 
 28日朝、早起きをして家を出ると小雨。 「あれ。今日から晴れるのではなかった?」と不安を抱えつつ東京駅へ。 東京駅(7:12発)から名古屋駅(8:48着)へ新幹線。 名古屋に近づくにつれ空は青空へ変わって行った。 名古屋駅(9:05発)から関西本線で四日市駅(9:40着)まで。 そこから近鉄四日市駅まで徒歩20分。(名古屋駅から近鉄線でも行けたことは後で知る) レンタカーで一路「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」へ。
 
 椿大神社は鈴鹿山脈の一座、入道ヶ岳への登山口のひとつ。 当初登山は翌日29日から開始と思っていたが、あまりにも天気が良く、電車も予定通り乗り継げたので初日から山に登ることに決めたのだ。
 
 
 椿大神社には大きな駐車場が3つあり、第3駐車場は登山者用駐車場として開放されている。 本当にありがたい。(上写真左は第2駐車場) 現地はまさに桜が満開。 11時からの登山は遅いスタートなので、時間を見て山頂を踏めなくても下山する気持ちを持って速足で歩き始める。
 
はやる気持ちを押さえてまずは参拝。
主神が「みちびきの祖神さま」である猿田彦大神様なのでここは大事。
 
上りは井戸谷コースから。
急ぎたいが登山道に入るとはなから急登。
登山道は植林地、沢沿い、自然林、低木地とバラエティーに富んでいる。
 
そもそも速足は無理なので、花を見ながら行く。
 
沢沿いではシロバナネコノメソウ。
残念ながらこちらはもはや終盤で紅い葯がない。
ハナネコノメソウの母種であり、日本の固有種、近畿以西に分布とのこと。
探せば紅い葯のある個体もあったようだが、シロバナネコノメソウの特徴と言われる
紅い葯後の白い花粉が撮れているのでまぁいいか、と。
 
ヤマルリソウもあちこちに。
 
ネコノメソウ?
 
ミヤマハコベ
 
ミノコバイモ
長年会いたかった花。 咲いていて良かった!! ようやく見に来ることができた。
 
花が閉じている物が多いのは時間のせいか、花期が終わってしまったのか、よくわからない。
 
コシノコバイモ、カイコバイモ、を見たのでミノコバイモも是非見たかった。
 
形はコシノコバイモに似ているが、内花被(内側の花弁)に突起がない、
と言うのが特徴のひとつだそう。
コシノコバイモより内部の紅い模様が強い気がするが、
詳しいHPにそれは記載されていないので、何とも言えない。
とにかく、きれいに咲いている物が見られ、本当に良かった!
 
キクザキイチゲ?
 
タチツボスミレ?
 
沢を離れ再び急登を上ってゆくとダンコウバイ?
 
気が付けば来た道も行く道も黄色でいっぱい。
 
ミヤマカタバミは葉やつぼみはたくさん見たが、咲いているのはほんのわずかだった。
 
入道ヶ岳には標高700m辺りからたくさんのアセビ、イヌツゲが見られる。
この群落は県指定の文化財・天然記念物にも指定されている。
 
更に登ると森林限界のように木がない所が見えてくる。
振り返ると麓の街に吸い込まれそう。 奥には伊勢湾。
 
斜面にたくさんのアセビ。
たくさん咲いている物もあるが、終盤の物が多かった。
 
ようやく山頂への稜線に出た。
結局ずっと急登だったなぁ~!
 
アセビの木々の間を通り。。。
 
山頂部の平原に出た! (14:01)
振り返れば北方に鈴鹿セブンマウンテンズの山々。
 
中央円錐形が鎌ヶ岳、その右側に御在所岳。
右下の方に白い鉄塔が見えるが、御在所ロープウェイを支える、高さ日本一(61m)の白鉄塔だ。
 
入道ヶ岳山頂と~ちゃく! (14:14)
 
南方にはすぐ隣に石灰採掘場がある野登山(ののぼりやま)
霞んでいて遠くは見えないが、三重県は南北に長細く、こちらの方向に志摩半島など、太平洋に続くのだな。
コーヒーを飲みおやつを頂き、下山する。
時間は大丈夫そうなので、周回で二本松尾根コースから。
 
すぐにアセビのトンネルに入る。
 
アセビの向こうに伊勢湾。
 
下山も急な道。 しかもザレている所もあり。
 
シキミもあちこちで咲いていた。
 
神社近くまで来るとサクラの花。 (15:50)
左奥が多分入道ヶ岳。
 
神社で下山の報告をし、他のお社なども参拝させていただいた。
椿と言う名の通り、何か美しい女性的な感じのする素敵な神社だった。
その後この日の宿に向かう。
 
宿はじゃらんで調べたが手ごろな所が近くになく鈴鹿駅の方へ。
車で走っていると広大なお茶畑があちこちにある。 夕方の空、鈴鹿山脈と共に一枚。
 
お茶畑隣にあった用水池から。
左に丸みを帯びた山が入道ヶ岳、右の鋭いのが鎌ヶ岳、さらに右に御在所岳、国見岳、雲母峰。
 
 一日目は予定通りの電車に乗れ、入道ヶ岳もこの日中に登ることができ、さらに長年見たかった念願のミノコバイモも見ることができて上出来な一日となった。 しばらくぶりの電車の旅で心配もあったが、思い切って出てきて良かった。
 翌日も鈴鹿山脈の山に登るが、朝から一日中時間を使うことができる。 焦ることなく登れるので安心。 翌日を楽しみに早目に就寝。
 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミツマタ越しの富士山 大出山 | トップ | 鈴鹿遠征 #2 御在所岳 #1 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鈴鹿遠征 (のんびり夫婦の山遊び)
2023-04-01 18:48:51
Laylaさん、こんばんは!
鈴鹿遠征、先ずは入道ヶ岳を歩かれ、念願のミノコ
バイモに出逢え、良かったですね。
ここは鈴鹿セブンマウンテンズや伊勢湾などの展望
も得られるのは良いですね。
鈴鹿まで遠征されるとは凄いパワーです。
続きのレポ、楽しみです。
返信する
のんびり夫婦の山遊びさん (Layla)
2023-04-01 22:44:48
ミノコバイモはずっと以前から見たかったのです。
遠いので電車でなければ行けないと思い、
億劫だったり、コロナだったりで延び延びになっていました。
まぁ今回、逆にコロナのおかげ、と言うものもあったでしょう。
思い切って行けて良かったです。
関西方面の山も行ってみたいと思い始めていたので、
TVで見たあの山この山、が少し近づいたような感じです。
返信する

コメントを投稿

山登り in 他エリア」カテゴリの最新記事