宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「前川喜平氏(元文科省事務次官)”菅政権は安倍政権以上に危険” 野党による政権交代を」

2020年09月27日 | 野党連合政権への展望

 「しんぶん赤旗」27日付に、元文科省事務次官の前川喜平さんが、「焦点・論点」に登場し、インタビューに答えています。前川さんが、「市民と野党の共闘を応援します。政権交代を、これ以上待っていられません」と発言されていることに、大変激励されました。以下、前川さんのインタビュー記事の後半部分を紹介させていただきます。

「— 安倍氏による『行政の私物』も菅氏が支えたといえるのではないでしょうか」

(前川氏)私は次官退任後、当時の安倍首相にまつわる加計学園疑惑で証言しました。安倍氏の『腹心の友』が理事長の加計学園が特例で獣医学部を設立でいるよう政府が便宜を図った疑惑です。メディアの記事が出そうになったころ、官邸の和泉洋人首相補佐官からの働きかけがありました。文科省の藤原誠初等中等局長(現、事務次官)から『和泉さんから話を聞きたいと言われたら、対応される意向はありますか?』とショートメールが送られてきたのです」

「これ以上話すなという警告だったのでしょうか。面会に応じなかったら官邸は私が『信頼ならない人物』と人格攻撃にかじを切ってきた。私は文科省の違法天下り問題の責任をとって17年1月に自ら杉田官房副長官に辞任を申し出ました。ところが菅氏は会見や国会答弁で私が次官の地位に『恋々としがみついた』と批判したのです。事実を知りながら事実を曲げて発言したとしか考えられない。名誉毀損です」

「加計学園疑惑ひとつとっても本来なら内閣が吹っ飛ぶ話です。菅氏は政権のスキャンダルを握りつぶしてきた。そのために官僚機構を思うままに動かした。~中略~ 菅氏がいないと安倍政権はこれほどの長期政権にはならなかったでしょう」

「— 安倍政権から菅政権になって何がかわるでしょうか」

「(前川氏)安倍政権以上に危険です。安倍氏の場合は経済産業省出身の『官邸官僚』と呼ばれる官僚が政策立案の中心でした。菅氏の場合はすでに子飼いの次官、局長が各省庁にいる。官房長官時代に各省庁の幹部を『私兵』として使える状態をつくっています。官邸官僚が政策立案を独占しなくても、すでに菅氏の言うことをきく官僚ばかりになっています。省庁が官邸に組み込まれて安倍政権以上に官邸を頂点として一体化するでしょう」

「官邸官僚でも、一体化が進みます。安倍政権では安倍側近と菅側近という2種類の官邸官僚がいました。これからは官邸内も菅側近で一元化します。『安倍・菅政権』から『菅・菅政権』になったといえます」

~ 中略 ~

「私は安倍政権を継承した菅政権に対して、野党ははっきりと対立軸をつくることができると思っています。~中略~ 菅氏は今さらながら『規制改革』を主張しています。規制改革が経済成長の原動力になるというのは『神話』です。むしろ必要な規制をかけることの方が、新しい産業を生むと思います。人類にとって害になるものは規制しないといけない。そうすると人類にとって役立つものが新しい産業になっていきます。たとえば原発とか石炭火力は規制しないといけない。脱原発、脱石炭火力にしていけば、自然エネルギーは新しい成長産業になるはずです」

【野党で一つの政権をつくってほしい。政権交代をこれ以上待っていられません】

 前川さんは、インタビューの最後で次のように語りました。

「菅氏は早期の解散・総選挙を狙ってるように感じます。野党で一つの政権をつくってほしい。今度は初めて日本共産党が入る形の政権交代になります。ただ日本社会には共産党アレルギーがまだ残っています。安倍氏が国会で立憲民主党の議員に対して『共産党』と侮蔑の言葉としてヤジをとばしましたが、ああいう感覚は非常に危ない」

「私はいまの野党状況のなかで共産党はよく頑張っている、よく辛抱していると思っています。民主勢力が細かい対立は脇に置いて、大きな目標のため一つになるのは大切です。違いを乗り越えて手を結ぶ。そうしないと数と力と利権で一緒になっている相手に勝てない。市民と野党の共闘を応援します。政権交代を、これ以上待っていられません」


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