「3・1独立運動」は、95年前、日本共産党が誕生する2年半程前、日本による植民地支配下の朝鮮半島で1919年3月1日に起きた独立運動。 日本は、1910年に韓国を「併合」していました。
「京城(現ソウル)のパゴダ公園(現タプコル公園)で朝鮮半島の独立宣言文が読み上げられ、『独立万歳』と叫ぶデモ行進が行われた。運動は半島全土に広がり約200万人が参加。 日本による武力弾圧で、7500人以上の死者が出たといいます」(「しんぶん赤旗」2日付)
日本共産党は、戦前、「日本帝国主義の植民地であった朝鮮、台湾の解放とアジアの植民地・半植民地諸民族の完全独立を支持」してたたかいました。
安倍政権が、こうした戦前の日本の植民地支配や侵略戦争への反省を投げ出し、「村山談話」や「河野談話」まで見直そうという状況の中で開かれた「3・1独立運動記念式典」の朴韓国大統領の演説が注目されていました。
私は、日本、韓国、北朝鮮を含む北東アジアの平和と友好を発展させる上でも大変重要な内容を含んだ演説であったと感じています。
【ソウル=時事】からの朴大統領の演説要旨を「しんぶん赤旗=2日付」より紹介させていただきます。
◆ 対日関係
Ⅰ、 来年、韓日は国交正常化50年を迎える。 両国が関係を発展させられたのは、(日本に)平和憲法を土台に周辺国との善隣友好関係を進め、村山談話と河野談話を通じて植民地支配と侵略を反省し、未来に向おうとした歴史認識があったためだ。
Ⅰ、 真の勇気は、過去を否定することではなく、歴史をありのままに直視し、次世代に正しい歴史を教えることだ。
Ⅰ、 両国が過去のつらい歴史を踏まえ、新しい繁栄の未来を共に進めるよう、日本政府が正しく勇気ある決断を下すと考える。
Ⅰ、日本軍慰安婦被害者の傷は当然治癒されなければならない。 歴史を否定すればするほど、みすぼらしくなり、窮地に追い込まれる。 歴史の真実は生きている人々の証言だ。 証人の声を聞こうとせず、政治的利害でそれを認めなければ、孤立を招くだけだ。
Ⅰ、人類普遍の良心と戦後のドイツの例に倣い、日本政府が過去の否定から脱し、真実と和解の新たな歴史を積み重ねていくことを期待する。
◆ 南北関係
Ⅰ、離散家族再会の定例化を北朝鮮当局に提案する。
Ⅰ、統一された韓半島はユーラシアと北東アジアをつなぐ平和の心臓になり、北東アジアの国家は新たな発展のチャンスを見いだすだろう。
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