宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”私以外、外国人はいません”アフガンで人道支援中の中村哲氏 「9条は大いなる日本の遺産」

2014年05月30日 | 憲法・平和・文化

 中村哲氏が、6月1日大和市で講演会を開きます。 講演会については先日、ご案内しました。 5月16日付の「西日本新聞」の電話取材に応じた中村哲氏の発言内容が掲載されました。 以下、紹介させていただきます。 (電話取材は15日、「安保法制懇」の報告書が出され、安倍首相が記者会見しました)

 「アフガニスタン人にとって、日本は軍事行動に消極的な国だと思われています。 一言で言うと敵意のない国。 これは自衛隊の行動を縛ってきた憲法9条の威力です。 アフガニスタン人も、日本には他国の戦争に加担しないという『掟』(おきて)があることを知っています」

 「アフガニスタンで活動する中で、米軍のヘリコプターに撃たれそうになったり、米軍に対する反政府側の攻撃に巻き込まれそうになったりしたことはありますが、日本人だからという理由で標的にされたことはありません。 この『掟』があるからです」

 「今、活動拠点のアフガニスタン東部のジャララバードには私以外、外国人はいません。 大勢いた欧米の人は逃げ出しました。 米同時多発テロの後、米国を中心とする多国籍軍が集団的自衛権を行使し、軍服を着た人々がやって来てから、軍事行動に対する報復が激しくなり、国内の治安は過去最悪の状況です」

 「アフガ二スタン人は多くの命を奪った米国を憎んでいます。 日本が米国に加担することになれば、私はここで命を失いかねません。 安倍首相は、記者会見で『(現状では)海外で活動するボランティアが襲われても、自衛隊は彼らを救うことはできない』と言ったそうですが、全く逆です。 命を守るどころか、かえって危険です。 私は逃げます」

 「9条は数百万人の日本人が血を流し、犠牲になって得た大いなる日本の遺産です。 大切にしないと、亡くなった人たちが浮かばれません。 9条に守られていたからこそ、私たちの活動も続けてこられたのです。 私たちは冷静に考え直さなければなりません」

 中村哲氏の発言は、自らの命懸けの活動と体験にことづくものであるだけに、特別の”ひびきと真実の重さと力強さ”を感じます。

 海外で活動するボランティアの命を守り、海外に派兵され他国民の命を奪い、奪われる日本の若者たちを守るために、「憲法9条を守り、生かす」声を挙げ、できるところから行動を広げていきたいと思います。

 

 

 


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