サルにとって大川地区からここまでの移動は簡単だ 竹薮の奥で何か動物の気配が・・・もしや猿軍団かと・・・耳を済ませた。それとも筍泥棒か・・・すこしすると人の話ごえがする。よかった、猿軍団より筍泥棒の方が畑荒しの点では安心だ。
大川地区の区長の山田君が顔を出したので、猿状況を聞いてみた。この地区の海岸地帯は例の民家荒しの一匹猿の被害が続出、山の手は、猿軍団によるニューサマーオレンジ、そして、昨日は、五月豆〔ソラマメ〕が全滅の被害に会ったとの情報を得た。また、猿を百匹射止めたという勇者の話を耳にした。動物愛護という蓑の中での論と現実の被害の渦中にいる言葉とどちらに重きを置くか・・・机上と現実の溝を埋める手立ては・・・