昨日夕方、庭で煙草を吸っていたら、
マスクをした同年齢か、年下の女性が
ひっそりとした声で(いつもお宅の赤い紫陽花を拝見して
いるのですが、私小さな紫陽花の花が好きなのですが、分
けて頂けませんか)と声をかけてきた。
私は生まれて始めて、花を欲しいと言われたので。
思わず感動して、マスクをし、ハサミを持ち、
(お好きなのを、切って下さい)と言うと
(それでは、選ばせて頂きます)と選んだので。
(こちらに、白紫陽花があり、あちらに水色紫陽花が
あります)とすすめた。
彼女は、3種の紫陽花を、2本ずつ切った。
見ると、6本皆、彼女好みの、小さな紫陽花だった。
彼女は舞い上がるように、嬉しそうでもなく
たんたんと、礼を述べて去って行った。
(小さな紫陽花の花が、好きなのです)に
ふさわしい去り方だと、思った。
R3.6.15