まるで、冒険に行くように
仲間と出掛けた
その道は、
白いトイレットペーパーが
どこまでも 長くながく
転がっていくようで
大したことじゃないが
何かが起きて
その度 互いに、
仲間か 仲間なのかを
確かめあった
空は どこまでも高く
道には 行き止まりがなかった
迂回しようとすると
きままな
扉は 開いたり閉じたり
薄情な
時計は 動いたり止まったり
必要なのは 間で、
その間に
互いに 笑いあった
笑い声は 泣き声のように
空へと 蒸発していき
純化された 雨のような
小さな粒が 頬をうった
あの、頃を
忘れたいのにね
あの時、
きっ と
わたしたち
仄白い
乳白色の 少年、でした
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