私は、40代初めから、詩を書き出し、その頃から多くの人
に作品を読んで頂きたいと念じ、多くの人に、作品を送って
いた。
夫々が、感想を述べて下さった。
その中で、FAXで送った作品に、郵送で感想を送って下さっ
た方があり、その感想が、送った作品より、詩的だったので
汚れぬようカバーをして、何十年も、冷蔵庫の側面に
恐れ多く飾っている。
以下、原文まま
前略
詩をお送りいただきましてありがとうございました。又
一位入選おめでとうございます。
多くの詩は、その日、その時、あるいはその一瞬に見える
シーンから何かを心に感じ、与えられた想いを描いており
まして«現在»に限定されている場合が大半です。
田添さんの詩は、今感じている情景が動いております、
流れています、遠い昔、近い過去、そして未来という
壮大な時の流れの中の«今を»とらえております。
それも«今は»心の中では«今»ではなく遠く過ぎ去った日、
又、«今»の自分はすでに未来をさまよっている。
«生»も«死»も«今ひとときも»とどめることができない、
«時»はゆっくり流れつづける心の中の銀河です。
はてしなく、悲しみも、つらさも、又よろこびも
ひっさげて無限に流れます。
人間はあまりにも小さいが、人間の持つ«こころ»は、
すべてを感じ無限の拡大さを持つ。«心と時の無限»が
田添さんのテーマだと私は考えます。
最後に「近所に剥製のような小型の老犬」は忘れえぬ
表現です。
今後ますますのご活躍を楽しみにしております。
草々
R3.6.18