長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

高田郁著【あきない世傳金と銀(二)早瀬篇】

2017-12-13 17:27:30 | 本と雑誌

学者の娘として生まれ、今は大坂天満の呉服商「五鈴屋」に女衆として奉公する主人公、幸。
十四歳の幸に、店主徳兵衛の後添いに、との話が持ち上がった。
店主は放蕩三昧で、五鈴屋は危機に瀕している。
番頭の治兵衛は幸に逃げ道を教える一方で「幸は運命に翻弄される弱い女子とは違う。どないな運命でも切り拓いて勝ち進んでいく女子だす」と伝える。
果たして、「鍋の底を磨き続ける女衆」として生きるのか、それとも「五鈴屋のご寮さん」となるのか。
あきない戦国時代とも呼べる厳しい時代に、幸はどのような道を選ぶのか。ということだが、私はこの著者の前作「みをつくし料理帖」は江戸時代の料理を著者自ら再現していて、それが面白くて全作を読んだのだが、今回の著書は、所謂「暖簾根性物」の典型で、私は大嫌いな部門である!
作者は主人公を虐めたおして、最後はあざとい終わりかたをしたくないため、なんかうやむやのような終わりかたが、大嫌いである。
この著書は『あきない世傳金と銀(一)源流編』続きであるが、それは読んでいない!
もう二度とこれらの作品を読むことはないだろう!!



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