
黒船の前に「黒船」がいた。
ペリー来航の8年前も前に浦賀に入港していた、米国捕鯨帆船マンハッタン号。
知られざる日米初遭遇の瞬間がいま鮮やかに蘇る!
アメリカの対日政策に大きな影響を与えた奇跡の出会いを、日米双方から描いた秀作品。
1845年、捕鯨船マンハッタン号は洋上で日本人漂流者22人(阿波国徳島湊から出帆した松平阿波守の持ち船である幸宝丸の船頭弦助以下11名と、銚子湊を拠点とする千寿丸の船頭定九郎以下11名)を救助。
マンハッタン号の船長マーケイタ・クーパーの英断で、彼らを送り届けるため、被弾覚悟で鎖国中の日本に針路を取った。
激しい黒潮や食料難と闘いつつ育まれる船乗り同士の言葉を超えた友情と敬意。
一方江戸幕府老中・阿部正弘は異国船対応に苦慮しながらも、その勇気に応える一つの答えを用意する。
実話に基づく感動の歴史長編!!