SaltyDog

               by kaji

柔道

2005-01-09 | 柔道&居合道
8日、新年の初稽古があった。 柔道を始めて5年になる。最初は子供が近くの道場に通い出したので、僕はその送り迎えだけやっていた。 見ているうちに自分もやってみたくなった。 高校生の頃、授業で少し教わったことがあったのでイメージはしやすかった。 ただ、実際そこにあったものは、やはり格闘技の世界だった。畳に投げつけられ、これまで安定していた私の身体の骨という骨が、関節という関節が、いったい何が起きたのだと言わんばかりに悲鳴をあげだした。始めてからしばらくは、階段も満足に上り下りできない状況が続いた。

怪我も多かった。打ち身はあたりまえ、足に打ち身のない日はなかった。当時36歳、この歳になって初めて骨折もした。手の指を1度、あばら骨を2回(これは折れるまでには至らなかった)先輩連中を見ても膝が悪かったり、腰が悪かったり。 スポーツって本当に身体に悪いな と思う。

そんな思いまでして、どうして続けているのだろう。 答えはおそらくみつからないな。ただ単純に「好きだから」という意外に。

一昨年くらいから、少年部の指導員を務めるようになった。最初の頃はただ「おもしろい」という感覚だけだったが、今は、そのおもしろさに加えて「難しさ」を感じるようになってきた。これは私が少しばかり成長したってことだろうか。 この2月、「2段」への昇段試験を受ける。

さまよう刃(やいば)

2005-01-09 | まじめに
著者:東野圭吾氏 の「さまよう刃」を読んだ。 久しぶりにハードカバーの本を自分で購入して読んだ。きっかけは新聞紙面上の広告であったが、私が15年位前から持ち続けている持論をテーマとしていたからということもあっただろう。 あらすじは、自分の子供を殺された親が犯人へ報復するというものだが、この本では、少年犯罪に対する法律の不完全さに対して問題提起されている。最初の10ページかそこらで、非常に気分の重くなる内容に突入するので、はたして最後まで読み進めることができるのかどうか不安はあったが、割と短期間で読み終えてしまった。少年犯罪に対する法律上の問題については、多くの人が感じているように私も改善すべきだと考えている。ただこの点については今日は触れない。 私の持っている持論というものは、「死刑制度を廃止し、仇討ち制度を復活させよう」というものだ。賛否両論あることは充分承知している。 ただ、たとえば自分の子供が何者かによって殺害されたとしよう、その場合、犯人のことを殺してやりたいほど憎いと思うのは、その親だけだと思う。他人がその犯人を殺してやりたいと思わないでしょ。 裁判所はその親に対して 仇討ちを行ってよいかどうか判断すればいい。 その親が仇討ちを放棄したとき、犯人は無期懲役にするとか。 仇討ちなど野蛮だ と言う方も大勢いるでしょう、でも被害者側の意志が全く反映されず、いやむしろ無視された現在の法律・制度というものには、どうしても納得がいかないのです。