弘前・下北の旅（1/10）

さて、旅の記録。　連載の始まりである。　今回の旅は、弘前から
下北半島をぐるっと巡る旅。　往復高速バス利用の１泊４日の旅である。


２年３ヶ月ぶり、２度目の弘前。ＧＷのこの時期に桜のピークを迎える。
その「桜」を追いかけて、「桜の弘前城」を写真に収めるための旅である。

出発の日の夜、天気予報が気になってしかたない。　降水確率９０％
と書かれている。　残る１０％にかけているが分が悪い。

なので、雨の時にどうするか。　そんなことも考えながら、傘をさして
新宿のバス乗り場へ向かう。

いつもとは異なるバス会社。乗り場も異なり、都庁の下。　受付を済ませ、
２２時出発のバスを待つ。　ところが、渋滞のためバスの到着が遅れて
いるとのアナウンス。　そう、雨のことよりも、渋滞のことを考えなくては
いけなかった。

３０分遅れて新宿を出発。幸いにして通路側。　新宿を出たあと、東京駅
でも何人か乗り込んできた。　バスが東京駅を出てまもなく、私の頭上の
荷物棚から水滴が。　通りかかったバスの乗務員は、見て見ぬふり。
それはないでしょ。　運転していない方の乗務員に、「あの～、水が
落ちてきているのですが」と告げると、めんどうくさそうな顔をして、
棚にタオルを２～３枚敷く。　原因を追及しないまま、しばらくこれで
様子をと。　水滴に臭いはなく、おそらく雨に濡れた誰かの荷物から
出た水だろうと推測できたので、そんなに大量には落ちてこないだろうと
判断。　しかも完全消灯となり、水滴の様子も見えなくなった。

つづく