鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【受贈】 鹿毛敏夫著『近世天文塾「先事館」と麻田剛立』(吉川弘文館、2024年2月)

2024年04月05日 01時01分31秒 | いち研究者としての日記

鹿毛敏夫先生より標記の新刊(A5判、全264頁、本体9,000円+税)を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。

書名にある麻田剛立(享保19〔1734〕~寛政11年〔1799〕)は、豊後国杵築藩領(現大分県杵築市)出身の医者・天文学者・解剖学者です。大坂へ移ったのちさらに天文学の研鑽に努めて、安永7年(1778)、オランダから輸入したイタリア製の望遠鏡で月面のクレーターを観測したこと、当時の暦(宝暦暦)になかった日食を予言し的中させたこと、が有名な功績に挙げられましょう。著者は、戦国時代史を専門としつつ、平成20年(2008)の『月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立』(くもん出版)をはじめ麻田剛立に関する研究論著もさまざま発表していました。標記新刊の場合は、麻田剛立が高橋至時をはじめとする後進を育てた大坂の天文塾「先事館」に焦点をあて、その歴史的評価をおこなっています。

https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b10044997.html

麻田剛立―高橋至時―伊能忠敬の学問的系譜は、中学・高校における江戸時代史学習で基本の1つですね(新学習指導要領により地理歴史教科のカリキュラムもガラッと変わってしまったため、今後の授業でどれほど取りあげられるのか、定かではありませんが…)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【備忘】 鴨頭俊宏《予稿資料》「北海道内の自治体史誌と近世史用語『異国船』」一覧表

2024年03月23日 21時57分18秒 | いち研究者としての日記

https://researchmap.jp/kamoga4ra/published_works?frame_id=842673

 

専門の研究テーマとは別途、趣味で取り組み平成30年(2018)よりデータ分析の成果を順次公表していく仕事について、あらかじめresearchmapの資料公開コーナーへ投稿してみました。学術誌上では、6年ほどかけ中国四国地方9県と三重県との計10県につき対象資料を分析した成果を公表していますが、このペースだと全47都道府県の分析成果を公表しおえるまであと30年ぐらいもかかってしまいます。調査自体は平成28年度(2016)にすでにおこなっており、調査の成果をこのまま温存しておくのはもったいないので、一部のデータを《予稿資料》として別途公表してみることにしました。ひとまず、北海道内で刊行された自治体史誌につき、近世史用語「異国船」を検索のキーワードに設定して読んだ成果を、一覧表に整理しました。実験の具体的な条件や整理方法は、資料の註に書いております。

北海道の場合は、当初の計画では、在北海道の学会・研究会などで分析内容を口頭発表したうえで学術誌上で論文化することを考えておりました。しかし「平成の大合併」直前に存立していた基礎自治体のうち“海に面するもの”に限定したため、北海道の全体像を正確に説明できるものとまではいえず、断念しました。

researchmapでは公開資料の利用者数をチェックできるので、もし利用者数が予想以上に多ければ、江戸時代に重要な外国船対応の歴史を有するほかの都道府県のものも投稿していこうと思います。

なお、投稿した《予稿資料》はあくまで正式発表の準備段階のものなので、転載は禁止としております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【業績】 鴨頭俊宏「香川県域の自治体史誌と近世史用語『異国船』」『中国四国歴史学地理学協会年報』第19号(2024年3月)

2024年03月21日 19時47分37秒 | いち研究者としての日記

中国四国歴史学地理学協会に投稿していた標記の論説を掲載する『年報』第19号(査読なし)が完成し東広島市の自宅に配達されました。掲載は21~36ページで、奥付に刻まれた発行の日付は2024年3月31日です。

この《論説》は、専門の研究テーマとは別途、趣味で取り組み平成30年(2018)より論文発表を始めているテーマ「自治体史論」につき、蓄積中のデータを順次公表していく仕事の一環です。具体的には、香川県をフィールドとしつつ近世史用語「異国船」を検索のキーワードに定めながら、県域で発行された自治体史誌のうち近世通史編を含む冊すべてを読んだ成果を一覧表にまとめました。そうして、当該県域における史誌近世編の編さん傾向を見とおす道筋をつけようとしています。

ただ、本稿の場合は、テーマ設定の段階から問題点がありました。香川が、海に面する県であるにもかかわらず「鎖国」期に外国船ないし外国人と直接応接した記録は見られず、専門家が県域の史誌で論じたくてもなかなか論じようがないからです。すなわち、そもそもキーワードの設定自体が適当といえません。ゆえに、昨秋協会に投稿を申し込むときは、徳島も併せて東四国2県域を分析対象とし、一気に四国4県の史誌編さん傾向を総括するタイトルにしておりました。

ところが、実際に執筆してみれば香川は、県の規模の割に発行件数が多く、また特徴的な編さん傾向を認めたため、この分析を述べるだけで規定の原稿用紙枚数に達してしまいます。よって、四国4県の総括は徳島県域の史誌を分析する次回作でおこなうとして先送りにし、今回は香川県域の分析まででとどめました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【備忘】 交通史学会2023年度第3回編集委員会

2024年02月25日 22時14分24秒 | いち研究者としての日記

25日(日)の午後4時より約1時間、標記の委員会がZoomを用いたオンラインで開催されるので、東広島市の自宅より出席しました。会では書記を担当しています。

会で話題となるまで完全に失念していたのですが、この委員会をもって編集委員の任期3年にひと区切りをつけることとなります。まさに光陰矢の如し。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「飯沼雅行著『近世の国家・社会と幕府広域役』」『地方史研究』第427号(2024年2月)

2024年02月10日 00時55分29秒 | いち研究者としての日記

地方史研究協議会に投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第427号が完成し発行されました。掲載は155~156頁です。

案内した新刊(清文堂出版、A5判、324頁、本体9,600円+税、2023年10月)は、江戸時代に幕府直轄・大名・旗本・寺社・公家とさまざまな支配領域が入り組んでいた畿内淀川流域を対象フィールドにして、そこで住民に課せられた、朝鮮通信使の淀川遡行を補助する綱引役の歴史を描くものです。幕府直轄を含む複数の支配形態にまたがり課した役を「幕府広域役」と呼んで、江戸時代の前半に幕府が支えられる本質にせまりました。

投稿は、完成書を著者より私へも1冊恵贈してくださったことに対する感謝の意を表したものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 坂根嘉弘著『アジアのなかの日本―日本の農業集落と経済発展―』(清文堂出版、2024年1月)

2024年01月25日 15時16分32秒 | いち研究者としての日記

坂根嘉弘先生より標記の新刊(A5判、354頁、本体9,500円+税、広島修道大学学術選書)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

清文堂出版:アジアのなかの日本〈坂根嘉弘著〉

内容は、大日本帝国時代に国内の農業集落がいかなる意味で国内経済の発展に関わってきたかを、アジア諸地域と比較しつつ論説するものです。著者自身の研究経験にもとづいて「家」「村」を分析視点に定めつつ「農業組織」「産業組合」「不正肥料」3テーマをそれぞれ1つの部にまとめながら、13年前に出版した単著『〈家と村〉 日本伝統社会と経済発展』(農山漁村文化協会、2011年)での提起内容から敷衍させようとしました。本論部分3つの部に9つの章と2つの補論とを設けています。

対象フィールドは沖縄・樺太・南洋群島など幅広いですが、元々は日本の領土でなかったこれら諸地域について、産業組合の運営に関する史料の内容を一覧表に整理しつつ、村社会を経済面で支えた組織の、国家制度に対する特質にせまろうとする仕事がメインです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【業績】 広島大学大学院人間社会科学研究科『教育学研究』第4号(2023年12月)掲載英語紀要論文

2024年01月05日 12時33分55秒 | いち研究者としての日記

 

Significance as Teaching Materials of the World of Circular Letters by Warriors of the Clan in the Edo Period in Pre-modern History Education

Significance as Teaching Materials of the World of Circular Letters by Warriors of the Clan in the Edo Period in Pre-modern History Education

 

 

広島大学の大学院人間社会科学研究科に投稿していた英語紀要論文

Toshihiro Kamogashira" Significance as Teaching Materials of the World of Circular Letters by Warriors of the Clan in the Edo Period in Pre-modern History Education" (鴨頭俊宏「前近代史教育における江戸時代『藩士たちの廻状世界』の教材としての意義」)

を掲載するStudies in Education Vol.4, Graduate School of Humanities and Social Sciences, Hiroshima University(『教育学研究』第4号、2023年12月)が完成し発行されました。この紀要の場合は、紙媒体として製本化されず、広島大学においてインターネット上でPDFを公開するまでとしています。掲載は336~343頁です。広島大学でフルタイム勤務職に就いた記念に投稿してみました(※学校の日本史担当教員に対するプレゼンテーションならば、なぜ英文なのかと訝しく思われるでしょうけど、理由は、国外の教育学研究者のなかにも日本での歴史教育の問題に関心をもつかたがいることを想定しているからです。今回投稿したのは、日本史学でなくあくまで教育学の学術誌ですので)。

論文の趣旨は、新規の史料実証を公表するというより私がこれまで日本語論文で発表してきた研究の内容を、新たな高校日本史授業における教材の1つとして提案することにあります。いわば、高校日本史教員に対する英語プレゼンテーションを文章化したものです。令和3年度(2021)に中学校で、令和4年度(2022)からは高校でも順次施行される「新学習指導要領」において日本史教育は、グローバルの視座で近現代を重視していく姿勢がより明らかとなりました。それとバランスを取るため、高校で「日本史探究」という授業科目(選択)が新設されます。この教科書では、原始・古代からの各時代区分をおおむね同じ頁数で記述しており、一見、それぞれの時代を満遍なく学習できる構成となっています。しかし「学習指導要領」を読めば、時代区分ごとの画期・転換・展開そして現代や世界とのつながりを重視しており、時代を通観する問いも設定しつつ、これはあくまで担当教員による問いかけが重要な意味をもつ旨記してあります。すなわち、時代を通観する方法の指導はあくまで担当教員に委ねられており、一度成立した時代がいかに支えられて継続したかなどの指導は、場合によっては簡略化される可能性もあると考えられましょう。

こうした懸念に対し、あえて「新学習指導要領」で重視されない〝前近代〟〝長期的な継続〟をテーマに取りあげ、高校日本史教育のあり方を改めて問いかける論文に仕上げてみました。具体的には、江戸時代の幕藩体制が260年余も継続した理由につき、地方の交通路をめぐる廻状をとおしても探究しうる旨を説明しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「西海賢二編『奉納物に石鎚信仰の歩みを読む―絵馬・扁額・常夜燈(鳥居)・頌徳碑・絵葉書などから―』」『地方史研究』第426号(2023年12月)

2023年12月15日 15時43分02秒 | いち研究者としての日記

標記の記事を掲載する地方史研究協議会『地方史研究』第426号(73-6号)が完成して発行されました。掲載頁は168~169です。

記事で案内した新刊(2023年6月刊、A4判ソフトカバー、17頁、非売品、発行:〔愛媛県〕西条市立西条郷土博物館、問合せ先:石鎚神社会館 西海文庫)は、編集者の西海(にしがい)賢二先生が四国遍路ほか日本列島の各地を歩むなかで収集した石鎚信仰関連資料の展示(会場:発行と同じ博物館、開催期間:2023年1月12日~3月19日)について、終了後も引き続きその企画の価値を広く世に問おうと発行した研究報告書です。『地方史研究』の場合はISBN(国際標準図書番号)などが施されない資料館等刊行物でも《新刊案内》を掲載してくださるので、私へも1冊お贈りいただいた御礼に投稿しておりました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 常民文化研究会『コロス』第175号(2023年11月)

2023年12月11日 13時51分12秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より標記会報の完成版を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

この会報には

西海賢二「大山信仰とその周辺」

西海賢二《資料紹介》「鹿島踊りと青年会合宿日誌について」

2本を掲載してあります。前者は、神奈川県域に聳え立つ大山(おおやま、標高1,252m)が、古代修験道の場から江戸時代は関東一帯の庶民による信仰の対象へと展開していく歴史につき「御師」「太刀」をキーワードにしながら概説するものです。後者は、神奈川県の小田原市から静岡県の加茂郡東伊豆町に至る相模湾沿岸22ヶ所で受け継がれてきた「鹿島踊り」の伝統につき、大正・昭和時代の青年会(団)合宿日誌を翻刻しながら解説するものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 西海賢二「伊勢信仰の地域的展開―峠の向こうに何がある―」(地方史研究協議会編『〝出入り〟の地域史―求心・醸成・発信からみる三重―』、雄山閣、2023年10月)

2023年12月11日 13時05分56秒 | いち研究者としての日記

西海(にしがい)賢二先生より標記編著書収録論文の自製抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

まず、この編著書自体は、令和4年(2022)に地方史研究協議会が三重県を舞台に開催した第72回大会の成果論集です。その大会をめぐっては、私自身も会誌『地方史研究』第72-4号(通号418、2022年8月)73~78ページに《問題提起》の小論文を1つ寄稿しています。

次に、抜刷をいただいた論文は、その大会における講演の内容を文章化したものです。先生がそれまで歴史研究に携わってきた各地域に残る伊勢への参詣や信仰を示す記録につき、順に解説をつけながら挙げていく構成としました。このなかで、地域間の垣根を越えた普遍性の問題に関し、要因を考察しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 山口県地方史学会『山口県地方史関係文献目録(山口県地方史研究別冊)』Ⅵ 2013~2022(2023年11月)

2023年12月04日 13時10分43秒 | いち研究者としての日記

山口県地方史学会より標記の文献目録(全239頁)を1冊、私にも送付されました。会員全員に配布とのことで、学会誌第130号との同封で郵送されています。

書名にあるとおりこの目録は、平成25年(2013)~令和4年(2022)の10年間に山口県域の歴史に関して発表した研究論著を、時代区分・原稿カテゴリーの別に整理するものです。私自身の研究歴にとればこの10年間は、ちょうど専門テーマの単著1冊を出版し、そのあと趣味で自治体史誌編さん事業史研究にも取り組みはじめる時期なので、専門テーマと趣味テーマ両方の発表論著を収録してくれています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 日本福祉大学知多半島総合研究所編『知多半島の歴史と現在』№27(2023年10月)

2023年11月30日 14時14分36秒 | いち研究者としての日記

愛知県半田市にある日本福祉大学知多半島総合研究所より標記の紀要完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

このナンバーには、3本の研究論文、1本の調査報告、2本の講演録のほか、2022年度の研究所活動報告が掲載されています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 吉田智史「朝鮮通信使の海路における安全確保をめぐる対馬藩の対応と対策」『九州史学』第194号(2023年8月)

2023年10月14日 00時41分46秒 | いち研究者としての日記

吉田智史さんより標記論考の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

18世紀の朝鮮通信使を素材として、対馬での迎接のみならず海路通航時の安全確保まで担当した対馬藩の対策と対応を、回ごとに整理しながら考察しています。

論文をひととおり読めば対象とした歴史は、人間社会に普遍的な組織における引き継ぎの問題が裏テーマにあるなと、考えさせられます。一方で、私が取り組んできた研究テーマ(江戸時代の交通路をめぐる情報ネットワークの歴史)に関し、1つ腑に落ちたこともあります。通史的には正徳度、それまで費用負担が膨らんでいた通信使待遇につき新井白石が節約させたのに、なぜ現場で迎接を担当した藩の行政史料で通行情報に関する記録は以後どんどん充実化していくのかです。歴史を勉強しはじめたころは、迎える藩それぞれの忠誠と威信の問題云々とか勝手に解釈していましたけど、どうやら、こればかりではなかったようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【受贈】 飯沼雅行著『近世の国家・社会と幕府広域役』(清文堂出版、2023年10月)

2023年10月13日 00時00分15秒 | いち研究者としての日記

飯沼雅行先生より標記の新刊(清文堂出版、2023年10月、A4判、全324頁)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。

江戸時代の畿内淀川流域は、幕府直轄地のほか藩領・旗本領などさまざまな支配形態が混在するような社会でした。幕府機関は、支配領域の垣根を越え一定の村々に対して同じ役目を課すことがあり、それを幕府広域役と呼んでいます。飯沼先生は、朝鮮通信使・琉球使節といった外国使節の淀川通航を素材にしながら、その幕府広域役のありようを描きだしました。同じく公用通行の補助をテーマにしつつ、玉井建也氏や私が瀬戸内の芸予・防予海域という藩領世界を対象にしたのとは対照的な研究です。第2部「地域から見た淀川筋綱引役」第1章「綱引役の命令と情報の伝達」における研究史の整理で、私の研究に言及してくれています。

清文堂出版:近世の国家・社会と幕府広域役〈飯沼雅行著〉

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「寺田裕一著『淡路交通―日本唯一の「島の電車」―』上下巻」『地方史研究』第425号(2023年10月)

2023年10月10日 18時06分27秒 | いち研究者としての日記

地方史研究協議会に投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第425号(第73-5号、2023年10月)が完成し発行されました。記事の掲載は127~129頁です。

案内した新刊(ネコ・パブリッシングカンパニー、2022年10月、11月)は、昭和41年(1966)9月まで兵庫県の淡路島で営業運行していた「島の電車」(淡路交通)の歴史をテーマとする一般書です。近年ますます深刻化しているローカル鉄道存廃問題を鑑み、その歴史的な教訓を得ようと、プライベートで購入していました。

なお『地方史研究』新刊案内コーナーへの投稿は、令和4年(2022)10月発行の第419号以来だから、実にちょうど1年ぶりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする