今日、7月2日は1年365日のヘソ、すなわち真ん中だそうですが、俳句の季語では「半夏生」(はんげしょう)といいます。
二十四節気七十二候のうち、夏至の三候。サトイモ科の半夏が生じるので、この名があると言われています。「半夏」とは、以前ブログに写真を載せました「烏柄杓」(からすびしゃく)のことです。「半夏半作」といわれて、かつてはこの日までに田植を終えるものとされていました。また、この日はさまざまな禁忌があり、物忌みをする風習がありました。また、この日の雨を「半夏雨」といい、降れば大雨が続くと言われています。
卓上日記いま真二つ半夏生 鈴木榮子
磐梯をしんそこ濡らし半夏生 阿部みどり女
ところで、この時候の季語「半夏生」とよく間違われるものに、植物の「半夏生」があります。これはドクダミ科ハンゲショウ属の臭気のある多年草。名前の由来は、半夏生(太陽の黄経が100°になる日。グレゴリオ暦で毎年7月2日頃)の頃に花を咲かせるからという説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くは「片白草」(かたしろぐさ)とも呼ばれていました。この「半夏生」を句に使いたいときには、花と分かるように「咲く」を付けたり、「草」を付けて「はんげしょう」と読ませたりしていますので、気を付けて詠みましょう。
半夏生咲かせ半信半疑かな 山田みづえ
片白の何をたくらむ半夏生草 松岡心実
この写真はわが家の「半夏生草」です。去年主人が草と一緒に刈ってしまってなくなっていたところに、1、2本残っていたのがやっと1本花を咲かせました。ジンジャーの中に埋もれたように咲いていました。最初の写真は、6月11日、まだ花が小さな蕾なので葉が白くなっていません。次が6月22日で、花がしっかりしてきたので葉が白くなりました。最後のが6月25日のもので、花が開いています。
台風7号が明日の午後から夜にかけて山口上空を通過するという気象情報が出ています。それで、明日の句会は1週間後に変更しました。ワールドカップ決勝トーナメントベルギー戦も夜中の3時からと…どうしょう?眠くなって寝てしまうかも…。もし勝つなら見たいし、負けなら見たくない…そりゃ誰でも同じですよね~。でも、そのハラハラドキドキがLIVEの醍醐味なんだから。録画じゃ勝利の喜びなんか半減しますものね。