ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

七月尽

2018年07月31日 | 俳句

 とうとう7月が終ります。この一ヶ月はナント悲惨な日々が続いたのでしょう。

 西日本各地では予想外の雨量による梅雨出水のため200人を超える人が犠牲になって亡くなり、住宅や道路なども広範囲に及ぶ大被害が出ました。広島では未だにJR呉線が復旧せず、呉有料道路も不通、さらに一部断水の所がまだ残っているとか…本当に呉市は話を聞くだけでも辛くなります。岡山や愛媛でもきっと復旧はまだまだ遠い先のことでしょうね。

 また、気温は日本中の至る所で連日35度を超えるという、挙げ句の果ては史上初の41.1度という最高気温を記録するなど、また、そのために熱中症が続出して、死亡者も…これはただ単に異常気象などという言葉で片付けられるものではないように思います。先日の台風12号にしたって、ああいう進路を取ったのは51年ぶりだとか…メチャクチャですよね!

 ああ、そういえば、オウム真理教の死刑囚13人全員がこの一ヶ月足らずの間に死刑執行されるというのも前代未聞ではありませんか?仕方がないこととは言え、あまりいい気はしませんでした。

 しかし、いいこともありましたよ。サッカーのワールドカップやウインブルドンの錦織選手の活躍には日夜ワクワク楽しませて貰いましたもの。あの時は嫌なことなどすっかり忘れて見ていましたね~。ああ、そうやってアッという間に7月が終り、今度はどんな8月がやって来るのでしょうか。恐ろしいです!

 ところで、「七月尽」は、夏の季語「みなづき尽」の傍題としてあります。陰暦では6月が尽きること、すなわち暦の上で夏が終ること。ということは一年の半分が経過する節目で、この日に身の穢れを祓う習慣が「水無月祓」あるいは「夏越の祓」といわれるものだったのですが、現在は新暦とゴッチャになってしまって、このブログでも六月末に「夏越の祓」で「茅の輪」を取り上げましたものね。

 でも、今でもこの習慣を守っている神社もありますよ。宇部の西宮八幡宮ではこの28日の土曜日に、夏越神事で「茅の輪」潜りが行われました。私たちも「藍の生葉染め」に行った帰りにちょうどいいからと、寄ってお詣りをしようと行ったんです。すると、16時から神事で茅の輪潜りは16時30分からだと言われ、誰も潜らないようにと縄が張ってありました。せっかく行ったのにザンネンです。このように7月に行うところは地域の夏祭と合体して、月末の人がたくさん集まるような土曜日や日曜日に行っているようですね。風習を昔のままに存続させるということは大変なことです。やはり全て日進月歩ということでしょうか。

  水無月の限りを風の吹く夜かな   高桑蘭更

 作者蘭更は、江戸中期の俳人で、金沢の人。芭蕉の高雅を慕い、平明達意の句を求め、晩年は京都芭蕉堂に住んだ人だそうです。

 写真は、先日の〝形見のカンナ〟です。この暑さで初めの花は枯れてしまい、次の花が咲くのを待って撮りました。

 

コメント (2)
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