今日の山口は36度…宇部は少し低いですがあまり違いはありません。とにかくちょっとでもいいから雨が降ってほしい!
夕立の黒雲でも現れてくれるとホントうれしいのですが、それも全くなくて、本当に〝雨乞い〟をしたい気分ですよ。
それで、角川俳句大歳時記の「雨乞」の例句を見ていますと、懐かしい人の句と名前を見つけました。
雨乞ひの双手を天へかざし舞ふ 伊藤よしと
作者の伊藤よしとさんは、俳人協会山口県支部の初代事務局長をされていた方。私が県支部の役員になったのもよしとさんに勧められたからで、事務局長を引退されるまではいろいろな面で可愛がっていただき、とても有り難かったです。もう亡くなられてから何年になるのでしょう、3,4年かしら?奥さんの伊藤仙女さんは今もお元気ですが、お二人とも立派な俳人で、俳人協会山口県支部を立ち上げるのに尽力され方なんですよ。
筒鳥や昼湯の屋根を雨流れ
(平成23年俳句カレンダー掲載句)
あたたかき方へ掌を当て母の墓
いわし雲神も氏子も酒が好き
クレパスの緑減らして夏終る
(第39回防府市民俳句大会2位市議会議長賞)
調べてみると上掲のような句が見つかりました。また、句集を探してみますと、『童子仏』(菜殻火叢書)がありましたが、野見山朱鳥主宰の「菜殻火」の同人だったから当然でしょうね。その句集名は〈なづな咲く野に出て遊べ童子仏〉の句から採られたものと思います。
どれもよしとさんらしく優しい人柄が感じられる句でしょう?ご病気で役員を辞められてからはお会いする機会がありませんでしたので、欠礼の葉書が来てはじめて亡くなられたことを知りました。ああ~もう一度お会いしたかったですね。合掌
写真は、中津瀬神社の「狛犬」です。まさにこれは犬ではなく獅子(ライオン)ですよね。どうか神様、もうそろそろ雨を降らせて下さいませ!お願いしま~す。