最近の新聞報道によれば中国政府の「宇宙軍拡競争に加わるつもりはない」という公式声明にもかかわらず、中国軍の内部文書「空軍軍事理論創新研究(2010年)」には「宇宙は未来の戦場だ。『制天権』を奪取しなければならない」と書かれていたとのことです。以前中国が宇宙空間で他の衛星を捕獲・破壊するキラー衛星を開発したとの情報もありました。米国防総省が今月17日に発表した新たなミサイル防衛戦略「ミサイル防衛見直し(MDR)」はこれらに刺激されてのものと思われます。宇宙の軍拡競争は既に始まっているのです。
サイバー空間も同様です。諜報と謀略は過去の戦争でも重要な軍事要素でしたが、21世紀の現在はこれにインターネットが加わり、多くの国に陸・海・空・宇宙と並ぶサイバー軍組織が生まれつつあります。
トランプ米大統領は昨年10月、中距離核戦力(IMF)全廃条約破棄の意向を示しました。締約相手国ロシアの条約違反及び非締約国中国のIMF開発を理由にしてはいますが、その実米国自身がより使いやすい小型の核兵器開発を目指しているようです。これには当然ロシアも中国も対抗し、新たな核軍拡競争となることは必定であり、冷戦終結以降培われてきた核軍縮の機運は消え、核不拡散条約(NPT)も無効となります。また米軍のIMF配備の第一候補地は日本と言われており、日本がミサイル先制攻撃を受ける危険性も出て来ます。そして何よりも憲法9条と並ぶ国是の「非核三原則」を破棄することになるのです。
一方で日本自身も軍拡を加速しています。トランプ氏が安倍首相に対し、貿易不均衡是正の一環として米国製兵器の買い増しを要求して来ました。安倍氏はこれに呼応してイージスアショア、ステルス対地攻撃戦闘機F35Bなどの購入を予定しています。ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」を改修して「多用途運用護衛艦」と呼び変え、事実上の空母化をします。これは必要に応じてF35Bなどの攻撃型戦闘機を搭載するためであり、専守防衛の枠を逸脱するものです。世界はこれを憲法9条の事実上の破棄と見ることでしょう。
東西冷戦の経験を顧みるまでもなく、お互いの虚像に幻惑されて軍拡競争は果てしなく続きます。そしてお互いの疑心暗鬼に煽られてほんの些細な火種からも容易に大戦争にエスカレートしてしまうのです。例えば最近、韓国海軍と日本の自衛隊哨戒機との間にトラブルが相次ぎます。真実は一つの筈ですが、双方の言い分が食い違ったままです。お互いに自国民の支持を背にして引くに引けません。やがて更なるトラブル発生を機に深刻な事態に発展しないとも限らないのです。
第一次世界大戦の反省のもとに国際連盟が生まれました。しかしそれが力不足だったために僅か21年後に第二次世界大戦が勃発しました。その反省を踏まえ、国際連盟を改良して国際連合が出来たのです。しかしこれも尚不十分なものでした。何故ならその後74年間、中東地域を中心に世界のあちこちで絶え間なく続く戦火を消せなかったのです。そして今新たな軍拡の時代を迎えようとしています。この今を新たな大戦の戦前としない為にどうすればよいのでしょうか。
世界を一つにまとめ上げるしかないのではないでしょうか。その雛形は欧州連合(EU)です。例えば74年以前の様にフランスとドイツが戦争を始めることは最早あり得ません。EUが経済、政治の分野で一つにまとめ上げているからです。これを全世界に拡大するのです。そのためには今の国際連合を改組・強化して少なくとも軍縮・安全保障の分野で世界を統一するべきなのです。
さもないと我ら人類は愚かな軍拡競争の果てに、ほんの小さな火種から第三次世界大戦を勃発させ、夥しい放射能の毒に苦しみながら死に絶えてしまうのではないでしょうか。今を新たな戦前としない為には我々一人一人が声を挙げ、各国の政治を動かして国際連合の改組・強化を成し遂げなくてはならないと強く思うのです。世界中の皆さん、一緒に立ち上がりましょう。
「戦争が 廊下の奥に 立っていた」これは1939年に日本の京都大学の学生渡辺白泉が詠んだ俳句です。彼は左翼ではなく、平和と文学を愛する普通の学生でした。しかし当局は彼を「反戦思想の持ち主だ」として投獄したのです。中国や北朝鮮の様な非民主国家はもとより、民主国家の戦争は思想・言論弾圧から始まります。トランプ政権は敵対する報道を「フェイクニュース」と呼んで攻撃します。安倍政権も報道に介入し続けていて「国境なき記者団」による「報道の自由度ランキング」では政権発足以降の7年間で世界11位から72位に急落しています。米国も日本も既に「戦争が ニュースの脇に 立っていた」という状態です。そして宇宙空間にも、サイバー空間にも戦争は密かに立っています。
世界中の皆さん、今立ち上がらなければ手遅れになります。共に声を合わせ、力を合わせて立ち上がりましょう。
今を新たな戦前にしない為に!
サイバー空間も同様です。諜報と謀略は過去の戦争でも重要な軍事要素でしたが、21世紀の現在はこれにインターネットが加わり、多くの国に陸・海・空・宇宙と並ぶサイバー軍組織が生まれつつあります。
トランプ米大統領は昨年10月、中距離核戦力(IMF)全廃条約破棄の意向を示しました。締約相手国ロシアの条約違反及び非締約国中国のIMF開発を理由にしてはいますが、その実米国自身がより使いやすい小型の核兵器開発を目指しているようです。これには当然ロシアも中国も対抗し、新たな核軍拡競争となることは必定であり、冷戦終結以降培われてきた核軍縮の機運は消え、核不拡散条約(NPT)も無効となります。また米軍のIMF配備の第一候補地は日本と言われており、日本がミサイル先制攻撃を受ける危険性も出て来ます。そして何よりも憲法9条と並ぶ国是の「非核三原則」を破棄することになるのです。
一方で日本自身も軍拡を加速しています。トランプ氏が安倍首相に対し、貿易不均衡是正の一環として米国製兵器の買い増しを要求して来ました。安倍氏はこれに呼応してイージスアショア、ステルス対地攻撃戦闘機F35Bなどの購入を予定しています。ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」を改修して「多用途運用護衛艦」と呼び変え、事実上の空母化をします。これは必要に応じてF35Bなどの攻撃型戦闘機を搭載するためであり、専守防衛の枠を逸脱するものです。世界はこれを憲法9条の事実上の破棄と見ることでしょう。
東西冷戦の経験を顧みるまでもなく、お互いの虚像に幻惑されて軍拡競争は果てしなく続きます。そしてお互いの疑心暗鬼に煽られてほんの些細な火種からも容易に大戦争にエスカレートしてしまうのです。例えば最近、韓国海軍と日本の自衛隊哨戒機との間にトラブルが相次ぎます。真実は一つの筈ですが、双方の言い分が食い違ったままです。お互いに自国民の支持を背にして引くに引けません。やがて更なるトラブル発生を機に深刻な事態に発展しないとも限らないのです。
第一次世界大戦の反省のもとに国際連盟が生まれました。しかしそれが力不足だったために僅か21年後に第二次世界大戦が勃発しました。その反省を踏まえ、国際連盟を改良して国際連合が出来たのです。しかしこれも尚不十分なものでした。何故ならその後74年間、中東地域を中心に世界のあちこちで絶え間なく続く戦火を消せなかったのです。そして今新たな軍拡の時代を迎えようとしています。この今を新たな大戦の戦前としない為にどうすればよいのでしょうか。
世界を一つにまとめ上げるしかないのではないでしょうか。その雛形は欧州連合(EU)です。例えば74年以前の様にフランスとドイツが戦争を始めることは最早あり得ません。EUが経済、政治の分野で一つにまとめ上げているからです。これを全世界に拡大するのです。そのためには今の国際連合を改組・強化して少なくとも軍縮・安全保障の分野で世界を統一するべきなのです。
さもないと我ら人類は愚かな軍拡競争の果てに、ほんの小さな火種から第三次世界大戦を勃発させ、夥しい放射能の毒に苦しみながら死に絶えてしまうのではないでしょうか。今を新たな戦前としない為には我々一人一人が声を挙げ、各国の政治を動かして国際連合の改組・強化を成し遂げなくてはならないと強く思うのです。世界中の皆さん、一緒に立ち上がりましょう。
「戦争が 廊下の奥に 立っていた」これは1939年に日本の京都大学の学生渡辺白泉が詠んだ俳句です。彼は左翼ではなく、平和と文学を愛する普通の学生でした。しかし当局は彼を「反戦思想の持ち主だ」として投獄したのです。中国や北朝鮮の様な非民主国家はもとより、民主国家の戦争は思想・言論弾圧から始まります。トランプ政権は敵対する報道を「フェイクニュース」と呼んで攻撃します。安倍政権も報道に介入し続けていて「国境なき記者団」による「報道の自由度ランキング」では政権発足以降の7年間で世界11位から72位に急落しています。米国も日本も既に「戦争が ニュースの脇に 立っていた」という状態です。そして宇宙空間にも、サイバー空間にも戦争は密かに立っています。
世界中の皆さん、今立ち上がらなければ手遅れになります。共に声を合わせ、力を合わせて立ち上がりましょう。
今を新たな戦前にしない為に!
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