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ミャンマーの民衆を支えよう!

2021-02-21 19:25:59 | より良き世界のために

 ミャンマーでは昨年11月の総選挙でアウンサンスーチー氏率いる政権与党国民民主連盟(NLD)が議席を伸ばし、単独過半数を得ました。そして新たな議員構成の下で国会を開く予定の2月1日の朝に国軍がクーデターを起こしたのです。選挙に不正があったという理由でした。しかしこの選挙に立ち会った国際監視団は「公正な選挙だった」と言っています。明確な根拠を示さずに選挙の不正を言い立てるのは米国のトランプ氏と同様です。でもさすがに米国は民主主義の先進国であり、破天荒なトランプ氏といえども戒厳令を発したり、軍を動かすことは民衆が許しませんでした。しかしミャンマーでは出来てしまうのです。それは同国の民主主義がいまだ発展途上にあるからでした。

 1948年の独立以来、今回で3度目のクーデターになるミャンマーですが、今回の民衆の抵抗は格別です。それは直近の6年間、NLDが政権を握り、軍事政権が途絶えたからです。民衆はもう軍事政権を受け入れないのです。今国軍はアウンサンスーチー氏を始めとするNLDの幹部を拘束し、連日の民衆による大規模デモを鎮圧するのに躍起となっています。19日には20歳の女性、20日には更に2名がデモ中に当局により殺害されました。それでも民衆によるデモは続くことでしょう。

 国軍の狙いは1年ないし2年後の総選挙までにNLDを無力にし、2010年の総選挙と同様に国軍の息のかかった政党に勝たせる事でしょう。これに対して欧米各国はミャンマー国軍に制裁を果たす姿勢を示しています。ミャンマーの民主主義の後退を防ぐためです。日本はこれまでNLDとも国軍とも良い関係を維持してきましたが、今は曖昧な態度は許されません。欧米各国と力を合わせ、ミャンマーの民衆の側に立って国軍の暴挙を止めるべき時ではないでしょうか。NLDが政権を取れば、国会議員の25%を軍人枠とする現憲法を改正することができます。こうして軍部を抑えて初めてミャンマーが抱えるロヒンギャや他民族に纏わる諸問題解決の道が開けるのです。

 あなたも一緒に声を上げてください。「ミャンマーの民衆を支えよ!」と・・・。

 



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