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黄帝内経素問 金匱真言論篇 第四 第二節 訳

2010-02-24 09:29:45 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 金匱真言論篇 第四 第二節

 東風生於春。病在肝。兪在頸項。南風生於夏。病在心、兪在胸。西風生於秋、病在肺、兪在肩背。北風生於冬、病在腎、兪在腰股。中央爲土。病在脾、兪在脊。故春氣者病在頭。夏氣者病在藏。秋氣者病在肩背。冬氣者病在四肢。故春善病鼽衂。仲夏善病胸脅。長夏善病洞泄寒中。秋善病風瘧。冬善病痹厥。故冬不按蹻、春不鼽衂。春不病頸項。夏不病胸脅。長夏不病洞泄寒中、秋不病風瘧。冬不病痹。夫精者身之本也。故藏於精者、春不病温。夏暑汗不出者、秋成風瘧。

 

 東風は春に生じます。春の臓は肝、人は肝の病になりやすくなり。その兪は頸項にあります。
 南風は夏に生じます。夏の蔵は心、人は心の病になりやすくなり。その兪は胸脇にあります。
 西風は秋に生じます。秋の蔵は肺、人は肺の病になりやすくなり。その兪は肩背にあります。
 北風は冬に生じます。冬の蔵は腎、人は腎の病になりやすくなり。その兪は腰股にあります。
 中央は土であります。土の蔵は脾、人は脾の病になりやすくなり。その兪は脊にあります。

 したがって春の病は頭部に生じやすく。夏の病は内臓に生じやすく。秋の病は肩背に生じやすく。冬の病は四肢に生じやすくなります。

 故に春の病は鼻がつまったり、鼻血が出たりしやすくなります。

仲夏(仲夏=陰暦五月の異称。仲=毎三月の中の一月。-冬、-秋(仲秋の名月、中秋の名月)、-春、-夏)の病は胸脇に生じやすくなります。

長夏(陰暦六月の異称)の病は冷えによって消化器系が疲れ下痢をする裏寒泄瀉を病みやすくなります、

秋の病は、風瘧になりやすくなります、

冬の病は、痺厥を病みやすくなるのです。

 したがって、冬の季節においては過激な運動を避けて、冬は蔵する季節なのでエネルギーを消費し過ぎないようにしなければなりません。エネルギーの貯えがあれば、春に鼻血が出たりすることもなく、頸項部の病にかかることもなく、夏に胸脇部の病にかかることもなく、長夏に裏寒泄瀉の病にかかることもなく、秋に風瘧の病にかかることもなく、冬に痺厥の病にかかることもありません。

 精(両親から受け継いだもの・先天の精。毎日の飲食から得られるもの・後天の精 帝内経素問 生氣通天論篇 第七節 陰と精の意味参照)というものは人体の構成と生命活動を維持する基本物質であり、精気でもあります。したがって、精気を温存しておけば、春に温病を生じることもありません。夏の暑いときに汗をかくのが普通ですが、汗が出ない人は、秋になって風瘧を生じるようになります。

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