おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
序章 自然との調和こそ基本
p29自然との調和こそ健康保持の基本
漢方では、「人間」と呼ぶ自然体の心身の調和が破れたときを、病といいます。
五臓五腑と、それに付随した器官に陰陽(寒熱・水血・乾湿・硬軟・表裏・内外など)の歪みが現われたとき、その歪みは五行循環の原理で続発するので、その臓腑に適応する薬剤を調剤することになります。
しかし、薬食同原の原理から、肝腎を補う酸味と鹹味(塩辛い味)とは、東洋では毎日の食卓に常備されて、毎食摂取しているので、大半の漢方処方には省かれているのです。
そのために、一般に使用されている処方は、気剤・水剤・血剤と脾胃剤の組み合わせで構成されています。
人間の心身の陰陽の歪みには、対応する気剤・水剤・血剤、脾胃剤をもって、中和して解消しています。
病後の「気・血・水」、この三つの歪みの質と量に対応する薬剤の質と量が一致したとき、病状は解消するので、これを「方証一致の原則」と呼んでいます。
西洋医学では確率何パーセントと薬効を表現しますが、漢方は100パーセントの確率をいいます。
ただし、それには薬剤の投与基準である「薬物の証と処方の証」が必須条件です。
私は近代医薬学的に「方証一致の原則」を実証するために、気剤・水剤・血剤と脾胃剤の四条件と、漢薬独特の寒熱表記の二条件の六因子で、漢方処方の型紙といえるレーダーグラフを作図して、対応する病像の「気・血・水」三つの歪みの質と量を計測し、その数量の一致することで証明しました。
まさしく自然との調和が、人間の健康を保持することを物語っています。
頻用されている小柴胡湯について、それを解明してみましょう。
小柴胡湯の処方構成は次ページの表に示すとおり、気剤として生姜が一剤、血剤として柴胡・黄芩(おうごん)、水剤として半夏・人参、脾胃剤として大棗・甘草それぞれ二剤の七つの薬物からできています。
その配合は、気剤(14.3%)、血剤・水剤・脾胃剤各(28.6%)となり、構成薬物の寒熱比は±2・+3・-3.5となりますから、温剤(35.3%)、寒剤(41.2%)と表記できます。
これらの六因子を、気剤を上、それに対応する脾胃剤を下、血剤を左斜め上、水剤を右斜め上にして作図すると、小柴胡湯の治療領域の病像が、レーダーグラフに図示できます(前ページ図中央)。
原典に示される小柴胡湯の証(適応病像)、
1、口苦・咽乾・目弦、
2、傷寒脈弦細・頭痛・発熱、
3、脇下鞕満(きょうかこうまん)・乾嘔・不能食・往来寒熱・大便硬・脈沈緊、
4、嘔して発熱、
5、少陽中風・両耳聞こえず・目赤く・胸中満煩の全病症を、気証・血証・水証に分類して、その心身の歪みの百分率を先のレーダーグラフに(脾胃剤の補正値を減量して)重ねると、図表に示すとおり、具象的・数量的に「方と証の一致」が証明できます。
その方剤の適応する人体の歪みを、上下・内外・表裏ばかりでなく、左右まで具象的に明示し、その上に寒熱度まで知ることができて、病像の歪みに対応する薬方の正確度が判定され、漢方が効果を表わさないときの対応にも応用できて、正しい選薬が期待できます。
これは肝臓機能障害による典型的な慢性疾患の病症を浮き彫りにしていて、自然に調和してそれを改善する手段を教えているものであります。
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