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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第四節 語句の意味1-2

2012-02-17 09:32:44 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七

 

第四節

 五藏者中之守也。中盛藏滿氣勝傷恐者聲如從室中言、是中氣之濕也。言而微、終日乃復言者、此奪氣也。衣被不斂、言語善惡不避親疏者、此神明之亂也。倉廩不藏者是門戸不要也。水泉不止者、是膀胱不藏也。得守者生、失守者死。

 

語句の意味12

 

中=なか。まんなか。内部。重要なポスト。

 

守=守る。防御する。

 

盛=せい。さかん。

 

藏=臓に同じ。五臓=肝・心・脾・肺・腎をいう。

 

滿=まん。みちる。いっぱいになる。みたす。

 

氣=体内を流れている栄養に富んだ精微物質で、たとえば水穀の気などをさす。

臓腑の活動能力で、たとえば五臓の気・六腑の気・経脈の気などをさす。

臨床上では臓腑機能の失調によっておきた病状、たとえば胃気不降、肝気犯胃などと用いる。

 

恐=五志・喜怒悲憂恐のひとつ。

 =心中おそれおののき不安がること。五行の水に配当される五志の一つ。

<素問陰陽応象大論>「腎は志にあっては恐也。」

陰陽應象大論篇 第五 第十三節

陰陽應象大論篇 第五 第十三節 語句の意味

陰陽應象大論篇 第五 第十三節 訳

<素問陰陽大論>「恐るれば腎を傷り、思うは恐にまさる」。

<霊枢本神篇>「肝気虚すれば恐る」。

恐傷腎=きょうはじんをやぶる・大いに驚き恐れれば精神が損傷され、腎気が傷れ、気が下陥する。

腎は蔵精を主り、腎気が損傷されれば精気が弱まって、不安になったり、骨がもろくなり、精が泄れたり小便失禁などがあらわれる。

腎不納気=じんはのうきせず・腎気が虚して肺気を摂納できない病証。

症状は短気・気喘・動くと喘がひどく、汗が出る。呼多く吸少ないなどの吸気困難があらわれ、顔面は力なく腫れ()る。

多くは慢性の心肺機能不全の疾患などにみられる。

腎主納気=じんはのうきをつかさどる・腎は吸気の働きと関係がある。

 

聲=声の旧字。せい。こえ。

 

室中=へやのなか。

 

中氣=中焦の脾胃の気と、脾胃など臓腑の飲食物に対する消化運輸、昇清降濁などの生理機能をさす。

昇清=脾の機能をさす語で、水穀の精微を心・肺に輸布して栄養を臓腑器官に配布すること。

降濁=幽門を通過して下方へ飲食物を輸送する機能を「胃の降濁」という。

 

濕=湿・しつ・六淫の一つ。湿は五行の土に配当され、陰邪に属し、性質は重濁で粘膩であり、よく気の活動を阻滞させ、脾の運化作用を妨げる。

 

言=げん・五声の一つ。言語に乱れのあるのは心経に障害があるとみられる。

 =げん。いう。口に出す。いうこと。

 

微=わずか、かすかの意味。これより病証が顕著で比較的軽いものをさす。

 

終日=朝から晩まで。一日じゅう。

 

奪氣=脱気。虚労病で、陽気虚衰をあらわす病証。

この場合は、脾腎を温補しなければならない。

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