ビル・マーレイ演じる、生活困窮者 ヴィンセントは、飲酒と競馬、そして女に明け暮れる荒んだ嫌われ者だ。
隣に小学生の利発な男子がいる、母子家庭が越してきたところから、彼の日常にベビーシッターという仕事が加わる。
小学生オリヴァーとの交流から、彼の持つ本来の姿が現れてくるのだが。
ベトナム戦争の影、老人の認知症、離婚と裁判、シングルマザーに冷たい社会のしくみ、学校のいじめ 、不法就労者 などにふれて行くが、基調は明るいアメリカ映画。
ラストの誰もが筋が読める場面でこみ上げる。
ダイアナ妃を演じた女優 ナオミ・ワッツの汚れ役に注目。