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マーベル・コミックの映像化だが、このヒーローは、心に闇がある。ヒーロー専門の心療内科があれば、通院を勧めたいところだ。
キックアスのヒーローのように、普段おマヌケだが、やる時はやる、のとも違う。
自己のパワーを、正義の方向に昇華させることはなく、ひたすら私恨をはらす方向で動くのだ。
前半は結構、グチャグチャの殺戮シーンから、半ばにかけて、ラブストーリーに変化していくのだが、それ自体エゲツなく花開く感じだ。
ただ観ていて、やるせない気分にならないのは、主人公に愛嬌があるのだ。
ラスト、復讐の思いを遂げて、共に戦った仲間から、「敵を許す心をもつのが真のヒーローだ」と諭されるが、その言さえ、完全に無視。
現代社会の風潮の反映だね。
いよいよ今週末は、64の後編だ。