◎英国総督 最後の家(2017年 英)
インド独立の段取りのため、最後の総督として赴任した、ルイス・マウントバッテン子爵、その賢夫人、奉仕の精神を持つ令嬢を軸にする。
意気揚々とインドにやって来た家族が、のちにインド、パキスタンの分離独立の苦渋の選択を迫られるまでのストーリー。単純な成功譚とは違う。
また総督邸に仕える、ムスリムとヒンドゥーの男女の宗教を超えた恋に、ハラハラする。
○追想(2018年 英)
1962年、1975年、2007年の1組のカップルの純愛の行方が、時系列で描かれるが、ロマンチックな要素はなく、生々しい純愛モノと言える。ヒロインを演じるのは、シアーシャ・ローナン。僕は『つぐない』『ブルックリン』で、この若年の女優を観たが、ビジュアルが広末涼子と被ってしかたがない。
両親の供養が済んで、お疲れ休み=当然のごとき映画鑑賞。
マウントバッテン卿がインドに着任し、使用人500名の総督邸に迎えられるシーンが圧巻。ラストエンペラー 愛新覚羅溥儀が、叩頭く家来たちの中を、幼帝として紫禁城に入るシーンを彷彿とさせる。僕は着任シーンマニアかも?