ブラムハウス・プロダクション製作ゆえ、凄惨な結末に向かうことは目に見えていた。
白人至上主義を標榜する女性グループが発足し、メンバーの1人が経営するスーパーに、やって来た
移民姉妹に言いがかりをつけ、完膚なきまでにイジメ抜いて行くストーリー。
劇伴が不安を煽り、約90分間1ショットの長回しが、嫌な臨場感を生み出す。
グループのリーダーは学校教師、
威勢ばかりは良いが、心の中は
常に揺れているアタマでっかちタイプ。
アーリア人種優越思想のもと「女性解放」よりも「女性らしさ」を希求しているが、実行動は男性もおよび腰になるほどにエキセントリックである。
逸話自体はフィクションであるけれど、多数派とは異なる者への差別構造は、国・地域を問わず現存していることを認識せざるを得ない。