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映画館は立川市内の2ヶ所しか行かなくなった。東京全域で映画館・シネコンは数あれど、8館のみの上映作品。
メジャーの中のマイナー作を観たいなら、たいていキノシネマに行けば解決する。
南米ボリビアで起きた、忌むべき事件(実話)を題材としている。
電気・ガス・水道など社会的インフラがない時代そのままに、生活を営むキリスト教コミュニティ。
常態化していた女性への性的虐待は、神の御心として扱われていた。
もとより、識字教育は男性だけに限られた特権。教育を受けられない女性たちには、虐待という概念すら理解に及ばないのだ。
コミュニティ外の常識に照らし、
男たち全員が町の警察に連行された2日間、女たちは集い身の振り方を話し合うに至る。それが本作のタイトルである。
三択は:
男たちを赦す/男たちと闘う/男たちの元を離れコミュニティから去る
何しろ宗教が絡んでいるのだから、結論を産むことは容易ではない。
話し合いの場は納屋の2階、暗くなればロウソクの灯火を囲んで。
まるで、写真でみる19世紀から20世紀初頭の人々の眺めだ。
しかし
突然、コミュニティにやって来たのは、2010年の全土国勢調査の宣伝カー。スピーカーから🎶デイドリーム ビリーバー が大音響で流れている。
わずか10 年少し前のはなしである。
女性たちの再出発は、白日夢で終わるのか否か?