Cooriere della sera 2017/01/10より
Cyberspionaggio: violato il telefono
di Renzi. Le falle nella sicurezza
italiana e la Rete che porta agli Usa
サイバースパイ:Renzi前首相の電話が盗聴されていた。イタリアの安全に対する脅威。集められていた情報は米国につながっていた。
これらの情報は、容疑者、Giulio Occhionero(45歳)の膨大な秘密ファイルに閉じられて見つかった。Occhioneroは核技術のエンジニアで少なくとも5年間イタリアの最高機関である警察、秘密結社、ほかの機関をスパイしていた。これらのファイルは何千という書類やe-mailを含みそれらには公私の関係者の名前や事柄が含まれていた。これには明らかにMalware(ネットやデータベースへの侵入ソフト)が使われていた。侵入された者のPC上のデータを定期的に受信し、それらの情報は容疑者のサーバに送られていた。それらの中にはRenzi前首相のプライベートアカウントも含まれ、同氏の携帯電話にも侵入していたことがわかった。今後の成り行きが不安視されている。
システムの欠陥と国家の安全
少なくとも2年間はOcchioneroとその姉Francesca Maria(49歳)は、まったく気づかれることなく、首相府の会話を読むこともコピーすることも出来た。最近4年間は2人は気づかれることなく、警察トップの情報やシークレットサービス、イタリア銀行、国会議員、manager di Stato(官僚?)の情報を入手していた。これはシステムの欠陥であり、政治的、軍事的スパイという点で、国家の安全の危機につながる大問題だ。現在、このイタリアにとって先例のない重要情報の収集にかかわった者、背後にいる者、収集した情報を利用した犯罪者のネットワークの捜査が続いている。
P4とのつながりと米国との共同捜査
担当判事によれば、Occhineroが情報提供していたメールアドレスは4つ特定されている。それらは2011年ナポリで行われたP4(マフィアのAlfonso PapaとFiamme GialleについてLuigi Bisignani側から調査していた関係者の一人)に対する刑事手続きで明らかになった4つのメールに一致しているとのこと。さらに、「現時点ではMalwareを利用していた真犯人の特定には到っていないものの、ナポリの事件と今回の事件の犯人は同一人物であることはかなりの確度で高い。」と付け加えた。Gip(Giudice per le Indagini Preliminari:初動捜査担当判事)によれば、Occhioneroは最近明らかになったBisignaniの犯罪グループにつながる近年の秘密結社のスキャンダル事件にも関係しているのではないかと思われる。捜査機関によればこれだけの事件を姉と二人だけで実行するのは不可能と推測。捜査機関は2016年3月以来、Occhioneroとその姉の2人が入手した書類を秘匿するために利用していた国際的なネットワークを調査するため、身辺や電話のやり取りを捜査を続けてきた。犯人たちは他人名義で人ごみに紛れてロンドンとミネソタ(米国)を往復している。逮捕令状によれば、姉弟が経営するWestland Securities社はターラント港のインフラ整備に関連して米国政府向けの事業コンサルをしていた。
政治家と金融業者にニックネーム
18,327のユーザネームのうち、1,793ユーザネームが共通の1つのパスワードを持ち、122のカテゴリに分類され、それぞれのカテゴリに1つのNick(ニックネーム)が付けられていた。それらはそれぞれの政治家であったり、個別の事柄であったりする。例えば、Brosという分類では、秘密結社のメンバーに属しているかのような名前が338もあり、それに524もの電子メールアカウントがついている。RenziやMario Draghi、その他の国会議員の情報はPobu(Political and Businessの略か?)の名前で分類されている。しかし、今のところ、Eugenio Albamonte(Il pubblicoministero*)と警察の特殊班はこれらのフィアルのうちのわずかな部分を調査できたに過ぎない。というのもOcchioneroはそれらの情報を機密化されたサーバに保存しているためであり、目下米国のFBIの協力を得て、情報の取り出しをしているところだ。
(注)
* Il pubblico ministero (in alcuni paesi, ad esempio nella Svizzera italiana, ministero pubblico) è un organo dell'amministrazione giudiziaria dello Stato, articolato in più uffici e preposto, principalmente, all'esercizio dell'azione penale.
強請の3つのレベル
捜査によれば、こうした関係書類や情報を使った違法活動に対する2人の姉弟の関与は3つのレベルがあるようだ。まずひとつは、航空行政民営化の過程にあるEnav(航空管制サービス会社。Ente下の会社)に対する昨年3月の盗聴事件だ。この事件が起こったことは、国のその他の会社についても金融投機の動きを杭止めるための情報を持つことの必要性を理解させるものだった。もうひとつのレベルは、ロビー活動で政治的な情報を先んじて入手することを目的にしたものだ。Occhineroは自分が所属するGrande Orienteでそうした活動をしていた。最後のレベルが、致命的になるようなプライベートな情報をつかんでそれを拡散するものだ。まさにP4で判明した、犯罪者に屈することを拒否した政治家に対し、飴にも鞭にもなる手口だ。こうしたケースは、警察、シークレットサービス、情報屋、パッパラッチ、フリーランスのジャーナリストなどに見られる。
(原文)
http://www.corriere.it/cronache/17_gennaio_10/cyberspionaggio-violato-telefono-renzi-falle-sicurezza-italiana-rete-che-porta-usa-f147728a-d782-11e6-94ea-40cbfa45096b.shtml