拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

2007年夏リバプール(アルバートドック)

2008-01-01 | 音楽&MOVIE
産業革命時代、アフリカから連れてこられた黒人奴隷がここからイギリス全土へ運ばれたという負の世界遺産、アルバートドックです。
ここから運ばれた黒人奴隷達が、のちのブラックミュージックのルーツを築いていくことになります。

ビートルズの軌跡を訪ねて(2007年夏リバプールへの旅)

2008-01-01 | 音楽&MOVIE
07年夏に仕事でUKに行った際、休日一足のばしてリバプールに行ってきたときの写真をアップします。
ミュージシャンとして永遠にリスペクトし、いまもよくそのナンバーを歌わせてもらっている、ビートルズ、ジョン・レノンの故郷です。
※写真はマシューストリート

謹賀新年

2008-01-01 | 旅人のひとりごと
1月1日ということで、今日はお正月らしく背筋を伸ばしたマジモードでひとりごちてみます。

年末年始で少しお休みをとって、日本の実家に帰ってきているのですが、荷物を置きに実家の応接間に入って目にとまった言葉。

「自我没却」、「慈悲寛大」、「自己反省」

物心付いた時から、実家の応接室には、額に入れられてこんな言葉が飾られています。

あれは小学生位の頃だったでしょうか、このように生きれば必ず幸せになれると教わったのに、長い月日が流れて自分が大人になった現在でも、なんと情けないことか、全然まったくと言っていい程実行できていません。(汗)

他にも沢山、今思えば金言だと思う言葉を、目上の人から戴いたと思いますが、自分が幼なかったのか、根っからの怠け者なのかはわかりませんが、そのまま左から右へ聞き流してしまい、しなくて済んだはずの苦労を数多くしてきたのではないかと、自分の半生を振り返るとそんな風に感じたりします。


この実家の額に飾られた言葉も、子供の頃ちゃんと意味を理解していたか自信が無いのですが、今この言葉を自分なりに解釈するならば次のようなことかな?って思います。


1.自我没却→私利私欲を捨て、己の考えを人に押し付けることなく、自分自身の感情を常にコントロールすること。

2.慈悲寛大→人や世の中の全てのものに、情けをかけることを惜しまぬこと

3.自己反省→自分の常日頃の行いに対し、これでよかったのかと問い、悪いところを反省し、それを改めることで自分を高めていくこと



うた歌いとして、1人の人間として、自分自身が何者なのか、どのように生きるべきかをいつも問いかけ、その答えを探して、ギターを抱えて自分はずっと世界を旅しているような気がします。

そんな旅を続ける中で、人が生まれ、生きる理由は、2つの役割があるんじゃないかと、最近なんとなくぼんやり感じています。


1つは限りある命のバトンを次の世代につなぐこと。

もう1つは先人の生涯の中で経験したことを学び、自分自身の人生の中でそれを生かしながらさらにそれを高め、自分が生きる中で感じたこと、経験したことを次の世代につないでいく事。


自分自身を含め、人はいつか必ず死ぬんだということは誰もが知っていること。

死ぬことがわかっているのになぜ人は生まれてくるのかなどと真剣に考えたりするような、自分は変な子供だったんですが(今でも変わってるってよく言われますが。汗)、限りある命だからこそ、他の動物と同じように人も子供を生み、育てることで命のバトンをつなぎ、また人1人の人生の限りある時間では足りないからこそ、その次の人、さらにその次の人の人生という形で、経験や知識、技術や芸術、思いや心といったものを、つなぎ深めていくんじゃないかな、、、なんて最近感じています。

人の魂に転生があるのかどうか、神様でも仏様でも無いただの人間の自分にはまったくわかりませんが、もし魂に転生があるのだとしたら、人はこれを繰り返すことで、自分の魂を磨く、長ーい長ーい旅をしているんじゃないかとそんな風に感じています。
(最近ちょっとスピリチュアルなバラエティ番組見過ぎじゃないの?って言われそうなコメントですが)


人は誰でも幸せに生き、幸せに死にたいと心のどこかで思っているもの。

そういう意味では、冒頭のこの3つの言葉は先人からせっかく受け継いだ"幸せに生きる秘訣"なのに、まったくといっていい程実践できていない自分は、先人にしてみれば「お前幸せになりたくないのか?」と呆れられているかもしれません。

まさに俗物を絵に描いたような自分は、自我がいつまでたっても没却されず(涙)、ああオレって人間小せえなーなんて思うことなんか、しょっちゅうですし、そう言われてもしかたないかなと思ったりします。(涙涙)


自分は宗教家では無いですが、ちっぽけなものにしがみついて、他を受け入れるゆとりのない自分の魂のレベルはまだまだずーっと低いと思うので、今年はもうちょっと自分自身を高めるために、反省したら少しは改善できるよう努力してみようと思います。
(なんだか、何かやらかしちゃった時のお侘びみたいですが。汗)


柄にも無いことをずっと綴ってしまいましたが、毎日忙しく過ごしていると、あっという間に1年、また1年と時間だけが過ぎていってしまうので、お正月位はマジモード全開でひとりごちてみました。

雪でも振りそうだ~なんて言っていたら、本当に外で雪ふっているし。(汗)

それでは、2008年もよろしくお願いいたします。

※写真は富士山(05年春静岡県)