拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ドイツ最高峰に登って思ったこと(ツークシュピッツェ/ドイツ&オーストリア)

2009-01-02 | 旅人のひとりごと

今年も元旦ということで、少しひとりごちてみたいと思います。


昨年のクリスマスに鉄道で、麓のガルミッシュ=パルテンキルヒェンからドイツ最高峰のツークシュピッツェ(2963m)に登った時のこと。

始発駅のガルミッシュを出る時には空は分厚い雲に覆われており、今日は無理かな?とも思いました。

しかしまずはそこへ行ってみようと、朝7時過ぎに宿を出て、氷点下の中を震えながら駅に向かい、2時間弱程かけ登山鉄道とロープウェイで頂上につくと、そこは雲の上の素晴らしい絶景が待っていました。


その山頂で素晴らしい景色を眺めながら思ったこと。



ふもとでごちゃごちゃ言ってないで、まずはそこを目指して登ってみること。
そしてその行きたい場所まで行ってみなければ何も始まらないということ。



自分の人生を振り返ると、特に10代や20代前半などどちらかと言えばいつも楽な道を選んできたような気がします。

もちろん難しことにもチャレンジはしましたが、大きな困難に直面すると、ああ自分には無理なのだとすぐに諦めてしまうところがありました。


しかしやはり自分の中にも「なりたい自分」があり、一定の年齢になった際に、どうしても自分自身を諦めきれないところがあって、どうせならばとことんあがいてやろうと思うようになりました。


でもようやくそれなりに結果が出始めたところで、いざという時につまずいてしまうところがあり、その失敗で心が折れてしまうようなことがあって、それは「自分の心が弱いから、いつも大事な所で一歩届かない」のだと、そんな風に思ってきました。


しかし最近、実はそうではないんじゃないかと思い始めています。


30歳になった時、所謂その世界で一流と呼ばれる2人の方から金言を戴きました。


1つが「人間はその気になれば何だってできる」ということ。

もう1つが「考え抜くこと。そしてやり抜くこと」


困難な出来事に直面し、ああ自分は駄目なんだと感じた時、そこで諦めるのではなく、本当に自分にとってそれが大切なものであるなら、どうしたら「なりたい自分」に近づけるかを徹底的に考え抜いて、そしてそれを徹底的にやり抜くことができれば、実は自分にも出来ることがもっともっと沢山あるんじゃないかとそんな風に最近思います。


いざという時に心が折れてしまうのは、心が弱いからという単純な話ではなく、積み重ねたものがまだまだ足りないからなのではないかと、そんな風に思うようになり始めた自分がいます。



ただ人と同じことをするのではなく、少ないながらもとことん知恵を絞って、徹底的により良い方法を考え抜いた上で、それを馬鹿みたいにひたらすらやり抜いてみる。


そうやって積み重ねていけば、なりたい自分にもっともっと近づけるのはないかとそんな風に感じています。


例えそれがカッコ悪くても、はたから馬鹿だと思われても、たった1度の人生、とことん納得がいくまでやってみれば良いのだと思います。

そう自分がどうしてもそこへ行きたいと思うのならば。



前述の件ですが、お一方は宮○アニメの映画音楽やCM音楽を手がけられている久○譲さん、もう一方が○波少年のバラエティ番組で一世を風靡したT○長(T○○デューサー)こと、土○敏男さんから戴いた言葉で、今なおこの胸で生き続けているありがたい金言です。(おいおいネタバレかい。汗)


今年一年のテーマとして、自分を信じてとことんやり抜いてみようと思っています。


※写真:昨年クリスマスに訪れたツークシュピッツェ