拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

12月22日(パルマ/イタリア)

2009-01-09 | 旅メモ&旅日記(欧州)



2008年12月22日(月)


6:30 起床


7:20 駅でバスチケットを購入。1枚1.2EURO×2


7:35 12番のバスでミケランジェロ広場へ。

バス停は駅北の長距離バス発着所近く。
(他の近距離バス停から離れており少しわかりづらい)


8:05 ミケランジェロ広場に到着。約15年ぶりの再訪だがものすごい霧。


8:30 夜明け。しかしいっこうに霧ははれず。


8:45 霧がはれないので、13番のバスに乗って駅へ向かう。

しかし橋の近くで渋滞につかまりバスが動かず。


9:05 川の手前のバス停でおりて歩いてベッキオ橋へ。

下まで降りてくると霧も晴れており青空が見える。


9:20~9:25 ベッキオ橋から夜明けを眺める


9:30~9:35 ドゥオーモ広場へ


9:40 宿に着き簡素な朝食。


9:55 荷物をとって宿をチェックアウト


10:00 歩いて中央駅へ


Firenze10:19/Bologna11:20 ES9430
2等指定席17EURO(前日購入)

Bologna11:30/Parma12:25 R2128 ※10分遅れで到着
2等席 5.8EURO(前日購入)


12:45~14:00 パルマのレストラン「イル・トロヴァトーレ」へ

・コペルト(テーブルチャージ)3EURO 
※パン、パルミジャーノチーズスープ(前菜前のスープ)、スパークリングワイン付(生ハムと一緒に楽しむ)


・ガス水(1リットル)3EURO


・前菜1品目:ティピカルパルマハム(伝統的プロシュートハム) 11EURO

超大盛り。大きな塊からその場できっている為か、同じパルマ産プロシュートでも小さく切り売りしているのよりずっとうまい。


・前菜2品目:パルマ風ラビオリ、パルミジャーノチーズがけ 10EURO

パルミジャーノチーズをラビオリの中につつんで、生地にも練りこみ、さらにパルミジャーノのチーズソースをかけて、その上に極上のパルミジャーノをその場で削ってまぶした前菜。

何重ものパルミジャーノのハーモニー。まるで極上のオーケストラの演奏を聴いているかのような重厚な味わい。

ラビオリ自体ももちろんかなりウマイのだけど、パルミジャーノが圧倒的な存在感を持っており、「パルミジャーノを食べたあ~~~!!!」という、そんな幸せな気持ちにさせてくれる。


塊から削りたてのパルミジャーノは、ある意味イタリアでは定番ではあるが、主役のパスタや料理をより輝かせる為の引き立て役というイメージが強かった。

しかしこれは圧倒的にパルミジャーノによる、パルミジャーノの為の料理。


後味の余韻も、ものすごくふわ~っとしていて、それでいて時折芯のあるアクセントがズーンと体に響く感じ。


この後、メインの料理が出てくるまで15分程時間があったが、15分たってもまったくその余韻が消えず、緑の牧場の中をゆったりと佇む牛達のイメージが脳裏に浮かんで穏やかな気持ちにさせられる程。
(こんなに穏やかな気持ちになれた「待ち時間」は、ある意味初めてかも。笑)


正直ここまで極上の「パルミジャーノ料理」はこれまで食べたことが無く大興奮。

これだけでも「やっぱりパルマに来てよかった」とそんな気持ちにされてくれた。



・ツナのオニオン煮込みとバルサミコソースがけ 17EURO

マグロは半生。日本料理にあるマグロ(中トロ)のあぶり焼きやタタキに近い感じ。

これに極上フレンチのようなバルサミコソースと、蜂蜜かブランデーで煮込んだ(アルコールは完全に飛ばして)?と思われる、びっくりの甘さの、飴色になるまで弱火で徹底的に炒めた玉ねぎを絡めて食べる、これまた極上の一品。


これまでイタリア料理というと、パスタや前菜、ピッツァやジェラード等はうまくても、メインはまあまあといったイメージが強かったが、これは前菜からメイン料理まで最高の品々で彩られており、巨匠のシンフォニー(交響曲)を聴いているような気持ちにさせられた。これまた良い意味でのサプライズ。


「パルマを知らずしてイタリアの食を語ること無かれ」


そんなフレーズが浮かんだ、まさに快心の一食だった。



14:00~14:10 駅への帰り道、自宅向けのおみやげを求めて、生ハムとチーズがメイン(+お惣菜)の地元民向け食材店に立ち寄る。

パルミジャーノ・レッジーナ(パルメザンチーズ)のブロック0.45kgを購入。約6.8EURO。


この店はチーズやハムを塊から店で切り売りしており、かなり繁盛している。
(家に持ち帰って食べてみたらめちゃくちゃウマかった)


14:15 パルマ駅へ

列車が大幅に遅れており、酷いものは1時間30分遅れの列車もある状態。

自分の乗る予定にしていた列車も30分遅れで到着。

本当はこの後、モデナに立ち寄って、バルサミコでも買って帰ろうかと思っていたが、その後の列車も遅れる可能性大なので、諦めてそのままボローニャへ戻ることに。


Parma14:18/Bologna15:13 (※25分遅れ15:38分頃に到着)
2等席 5.8EURO(前日購入)


ボローニャ駅15:45/ボローニャ空港16:15 空港バス5EURO


16:30 航空会社カウンターでチェックイン



空港のゲート近くの免税店で、自宅向けに熟成バルサミコ酢を購入。

・マニカルディ21年もの 26EURO 
(※現在自宅で愛飲中。いつも近所のスーパーで買っているバルサミコ10~20個分の値段だが、それでも買ってよかったと思えるほどまろやかなお味)

・レオナルディ6年もの 23EURO (同社の8年ものは35EURO位)


BLQ18:50/FRA20:25 LH3975


※写真:パルマで立ち寄ったプロシュートが並ぶ地元の人達で賑わう食材店