拝啓、カズさん。シンジです。
ドイツでは冬の足音が聞こえてくるようになりました。
ようやくドイツの生活にも少し慣れたところですが、仕事でシステム移行のプロジェクトがスタートし、毎週のように出張で欧州内を飛び回っています。
そんな出張生活で、またもやトラブルが連発しています。
欧州では時々ストライキがあると聞いていましたが、先日シュトットガルト空港からデュッセルドルフ空港へ飛行機移動しようとした際、飛行機会社のストライキにあい、自分が利用予定だった飛行機が運休になりました。
どうしたらいいか空港職員に訪ねらたら、まずは航空会社のカウンターに行けと言われたので、朝の6時前から1時間半以上も長い行列に並びました。
しかしようやく自分の番になって係の窓口に行くと、航空会社の職員が、代わりの飛行機は明日以降しか飛ばないから、自分で電車のチケットを買ってデュッセルドルフへ行けと言うんです。
「電車のチケットの買い方もよく分からないし、ストライキで飛行機が飛ばないのは航空会社の責任だから何とかしてくれ」と粘ったのですが、とにかく飛行機は飛ばない、航空会社では払い戻ししかできないから、デュッセルドルフに行きたければ自分で何とかしろとキツイ口調で言われて、はい次の方!でオシマイ。
仕方なしに空港から中央駅までSバーン(近郊電車)で移動し、シュトゥットガルト中央駅でデュッセルドルフまでICE(ドイツの新幹線)の切符を買って移動したのですが、そのICEも1時間以上遅れて、計5時間以上、空港への移動と待ち時間を合わせると約10時間もかけて、ようやくお客さんのオフィスに到着しました。
朝10時からお客さんと打ち合わせだったのに、それも翌朝に延期に。
しかも話はそれだけじゃないんです。
翌週にフランクフルト近郊でもシステム移行の作業があって、その帰りにフランクフルト中央駅からシュトゥットガルトへ戻ろうとした時のこと。
雨で電車がかなり遅れていて、ずっと乗り場ホームで待っていたのですが、予定時間から30分以上遅れてようやく電車が来たので、乗り場にある電光掲示板で行き先を確認して、シュトゥットガルト方面行きのICE(新幹線)に乗車し、座席に座っていました。
しかししばらくしてDB(ドイチェ・バーン/ドイツ鉄道の意味)の職員が、乗車券の確認にやってきて、自分の番が来たのでチケットを見せたところ、行き先が反対だと言うんです。
ちゃんと乗る時に行き先を確認して乗ったはずなのだけどと言うと、この日は雨でどの電車も大幅に遅れが出ており、おそらく乗り場が突然変わったにもかかわらず、電光掲示版の表示変更が間に合わなかったのだろうとのこと。
よくよく思い返してみると、ドイツ語で何かアナウンスをしていたような気がするのですが、英語のアナウンスが無かったので、僕達外国人には内容がわからず、乗り場前の表示を信じて電車に乗ってしまったみたいなんです。
しかも乗ったICE(新幹線)がハンブルグ方面行きだったようで、次の停車駅まで1時間以上止まらず、そこで反対方面行きのICEを30分以上待って、しかもこちらも1時間程電車が遅れ、フランクフルト中央駅に戻ってきたのが、夜の9時過ぎ。
最初にフランクフルト中央駅でICEに載ったのが夕方4時過ぎだったので、合計5時間も無駄な時間を過ごしてしまいました。
さらにシュトゥットガルト行きの最終のICEが終わっており、特急電車に乗ってシュトゥットガルトに到着したのが夜の11時過ぎ。郊外の自宅に着いたのは深夜0時過ぎでした。
この話を後日、同じ会社の赤井さんに話したところ、「DB(ドイチェ・バーン)ではよくある話だよ。定刻で電車が到着することは本当に稀だし、だからドイツ人も含めて皆、シャイセ・バーン(くそったれ鉄道)って呼んでいるんだ」と言われました。
やはりドイツでは、ゆとりを持った予定を立てなくてはいけないようで、大事な打ち合わせや仕事がある時は前日移動が必要みたいです。
P.S.
写真はドイチェバーンのEチケットです。ICE(新幹線)のチケットを座席指定も含めてインターネットで購入して、Eメールで送られてくるEチケットをプリントアウトして持っていけばよい、便利な制度です。(このやり方は同僚のゲッツェに教えてもらいました)
確かにEチケットは便利ですが、それ以外はまったくもって不便な鉄道会社です。(涙)
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