拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

セッション11/カズさんのパート「ローマ遺跡が転がる温泉」

2012-01-29 | ニッポンジン!



シンジへ。

お疲れ~、カズです。

南ドイツは雪なのか。さすがアルプスが近いだけあるね。
横浜は1月後半に雪が1回降ったきりだなあ。


さて、ドイツに男女が裸で語り合う、素敵な混浴温泉があるとは知らなかった。
オレも温泉大好きだから、それを聞いてぜひドイツの温泉に行ってみたくなったよ。

でもバレたら、嫁のみさ子に袋叩きにあいそうだから、やっぱり止めておこう。
(よく麻友ちゃんは許してくれたなあ。オレなら後が恐くてまっすぐ家に帰れないけれど)


オレが旅で訪れた中で、珍しい温泉と言えば、トルコのパムッカレかな。

石灰棚で有名なパムッカレの上には、ローマ時代の遺跡がゴロゴロ転がる温泉があるんだよ。

ドイツと違って、水着を着て入るのだけれど(宗教上の理由からか、女性客は殆ど欧米人だけど)、遺跡が温水プールの中に沈んでいるみたいな感じなんだよな。


でも温泉等の観光開発が進みすぎて、最近はめっきり水が減って、今やパムッカレも危機的な状況にあるって聞いたよ。

観光客が増え、生活が潤って便利になった反面、世界屈指の美しい石灰棚が、水不足で干上がって、危機的な状況とは皮肉だよな。


オレも旅から日本へ帰国して、深夜に東京の街を歩いていると、すごくキラキラと光り輝いてキレイなんだけれど、なんだか酷い違和感を感じることがある。

特にオレは基本的に貧乏旅だから、必然的に行き先は発展途上国が多いのだけれど、治安等の問題も含め、「夜は暗くて恐いもの」という意識があるから、よけいにね。

すごく便利で快適な街なのだけれど、いつか東京も、パムッカレのようにしっぺ返しが来るんじゃないかって、不安になることがある。

しょせん人間の力には限界があるのだから、そろそろ日本や他の先進国も、自然とうまく共存することを、ちゃんと考えなくてはいけない時期だと、オレは思うのだけれど。



P.S.
今日の写真は昔行ったパムッカレだよ。

石灰棚の上のローマ遺跡温泉も、ドイツみたいにウホウホだったらよかったのに、、、。
(そんな場合じゃないって。苦笑)



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