拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

セッション8/カズさんのパート「ラテンの国で出会った笑顔」

2012-01-22 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。

バルサやメッシのサッカーがみれていいなあ。しかもUEFAチャンピオンズ・リーグかよ!めっちゃ羨ましい。

オレも今度スカパーに入って、UEFAチャンピオンズ・リーグで戦うバルサをみてみたいなって思っていたところだから、よけいに羨ましい。
(ただし我らがボルシア・ドルトンムントと戦う時は、オレはドルトムントを応援するけれど)


スペインは楽しそうだね。

オレも中南米を旅していた時は、スペイン語できたらいいなっていつも思っていたよ。
基本的にラテンの国では英語通じないからさ。

タクシー乗っても、行き先の住所を告げて、降りるときに「アキ!アキ!」(ここだよ!)と言って、「クアント?」(いくら?)と、「ウノ・ドス・トレス」等の簡単な数字で支払いをすませ、「グラシアス」(ありがとう)、「アディオス」(さようなら)でオシマイだったから。オレのスペイン語は。
(それでも旅できちゃうのが、ラテンの国の良いところなのだけれど。笑)


中南米は見所が多いし、ラテンのノリは大好きで、どこへ行ってもギター持っていると歌ってくれっていう話になって、そこで歌うと大盛り上がりになるから本当に最高なんだ。

路上だけじゃなくて、中南米ではその場のノリで結構飛び入りでステージへあげてくれたりして、エルサルバトルの首都サン・サルバドルの大衆酒場で歌わせてもらったり、チリの首都サンティアゴのライブハウスで歌わせてもらったりしたこともあるよ。


スペイン語ができないオレは、ビートルズやU2みたいなメジャーな英語の歌をうたうことが多いのだけれど、知っている歌だと皆一緒に歌ってくれて、その場で大合唱になるんだ。

そんなノリのよさと、人の温かさみたいなのがすごく大好きで、スペイン語覚えて、向こうで暮そうかな?って一瞬真剣に考えてしまうほど。

おまけにスペイン系のお姉さんは、美人が多いしね。(笑)


ただシンジみたいな海外で仕事しようっていう人達には、あんまりラテンの国では仕事が無いかもしれないね。すごくいい奴等だけれど、皆働かないからなあ。(笑)


それでも南米だったら、今はブラジルがホットらしいね。

今や中国やインドに続いて、次はブラジルの経済成長が期待できるって、TV番組で誰かが話していたなあ。

ポルトガル語覚えてブラジルへ行くっていう人達も、これから出来てくるかもしれないね。


ブラジルと言えば世界屈指のサッカー大国だけれど、ブラジルで歌いながら旅していたとき、サンパウロのモルンビーや、リオのマラカナンでサッカーの試合観戦をしたことがある。向こうはチケットが安いから、日本人宿の連中と一緒に試合をみに行ったんだ。

代表クラスの世界の一流プレイヤーになると、より給料の高いヨーロッパに皆行ってしまうけれど、明日のスーパースターを夢見る若いプレイヤー達がしのぎを削っていて、すごくいい試合をしていた記憶がある。


特にマラカナンでは、昼間にもスタジアム見学で訪れたのだけれど、ギター持って中に入ったら、清掃員のおっさんが歌ってくれというので、観客のいないスタジアムで清掃員のおっさん達の為に、U2の"I still haven`t found what I`m looking for"を歌ったんだ。

おっさん達、すっげー喜んでくれたんだけれど、その笑顔をみていると、歌っているこっちも何だか元気がわいてくるんだよ。

しかもそこがサッカーの聖地の1つ、マラカナンだと思うと、たとえ観客が数人でも、じーんと胸が熱くなって、今も一生忘れられない思い出だよ。


ただその歌詞じゃないけれど、あれから10年以上経った今でも、オレは相変わらず何かを探し続けているような気がするな。きっとそれはずっとかもしれないけれど、、、。



P.S.
その時のマラカナン・スタジアムの写真をアップします。

またラテンの国で歌って、あのとびっきりの笑顔に会いたいな。


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