拝啓、カズさん。シンジです。
今週は出張でパリに来ています。
システム移行プロジェクトで、自社のフランス人技術者のデシャンがヘルプに来てくれているのですが、そのフランス人が面白いんです。
見た目はイケメンのフランス人青年なのですが、日本語ペラペラなので、どこで日本語を覚えたの?って聞いたら、日本のアニメが好きで、本場のアニメを見るために日本語を覚えたのがきっかけで、学生時代に日本へホームステイし、その後ホームステイ先の娘さんと結婚したのだとか。
初めて覚えた日本語が、"かめはめ波"だと聞いて、思わず飲みかけのコーヒー吹き出しちゃいました。(苦笑)
でも今パリでは日本ブームがすごいらしくて、パリジャンやパリジェンヌが"スシ"だけじゃなくて、フツーの日本食や日本のお弁当、ラーメンを食べたり、日本風の漫画喫茶で休日を過ごしたりするそうです。
実際に自分もお客さんのフランス拠点マネージャの浦木さんに連れられて、オペラ座近くのうどん屋に行ったのですが、日本人経営のお店で、まさに日本の味そのまま。
他にも日本風の中華料理屋や、古本のブックオフまであって、ここは本当にパリの街中なのだろうか?という感じでした。
パリ市内だけでも100軒以上の日本食があるらしく、残念ながら9割以上は、日本人以外が作る、焼き鳥屋も寿司屋も一緒になった、下手すると韓国焼肉や中華料理もごじゃまぜの「なんちゃって日本食」みたいですけれど、それだけ日本ブームっていうことで、ちょっと嬉しくなりました。
パリに来たらフランス料理か?と思っていたのに、なぜか連日日本食を食べています。(汗)
それでもフランスに来て驚いたのが、クロワッサンの美味しさ。
日本に住んでいたときは、実はクロワッサンがあまり好きではなかったのですが、こちらのクロワッサンはバターが濃厚で、歯ごたえがもっちり&サクサクしていて、めちゃくちゃウマイんです。
その中でも、先週出張で泊まったリヨンのホテルで食べた朝食のクロワッサンが絶品で、口に入れただけで農場の風景が浮かびそうな位、香り高い濃厚なバターが口の中に広がって、これから毎朝このクロワッサンを朝食に食べたい!って思う程でした。
リヨンといえば、リヨンのフランス人のお客さん担当者リベリーさんと仲良くなって、その人が参加している合唱サークルの練習に飛び入りで参加させてもらいました。
突然の日本人訪問にもかかわらず歓迎してくれ、文化会館のような場所で、ピアノ伴奏と指揮者付で30人位のフランス人と一緒に歌ったのですが、楽譜は子供の頃ピアノを習っていたので少しは読めるものの、歌詞が全部フランス語だったので、殆ど口パクでした。(汗)
カズさんならミュージシャンだから、こういう場合アドリブで何とかなるんですかね?
さてこの後、電車(フランスの新幹線のTGV)でパリからシュトゥットガルトへ戻ります。
初の陸路での国境越えなので、島国育ちの僕には何だか不思議な感覚です。
そういえば今回フランスに来て、フランスの人達とドイツの人達の違いというか、発見がありました。
今回のプロジェクトの1つにセキュリティシステムの導入があるのですが、基本的に決められたことは、ドイツの人達はきちんと守るのですが(逆に決められたこと以外は守りませんが)、フランスの人達はそれが会社が決めたルールであっても、自分がそれが良いと思わないと、なかなか納得してくれず、お客さんの日本人マネージャー浦木さんと一緒に説明にするのに骨が折れました。
ドイツだけにいると、日本との比較でドイツの悪いところばかり見えてしまうのですが、時々こうして国境を越えると、他の国との比較で、ドイツにも良いところがあるのだなと改めて感じました。
(先日カズさんが言っていた"発想転換"ではありませんが、視点を変えると違って見えるということなんでしょうか)
フランスでの滞在は食事も美味しく、見所満載ですごく楽しかったのですが、同じEURO通貨でも、感覚的にパリの物価は倍以上するので、少なくともお財布にやさしいドイツの方が、生活はしやすそうです。(笑)
P.S.
写真はご存知エッフェル塔です。
先週末にリヨンからパリへ電車移動し、週末パリSTAYだったので、パリ市内を観光しちゃいました。
パリは生まれて初めてなので、もちろん初エッフェル塔です。
登ってみようと思ったのですが、すごい行列で断念しました。
と言っても、実は東京タワーでさえ登ったことがないですけれど。
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