拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

セッション7/カズさんのパート「変わりゆくもの。変わらないもの。」

2012-01-17 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。

今月はLiveが3本立て込んでいて、昨日は秋葉原の昭和通り側のライブハウスで歌ってきたよ。

もちろんLiveはその場の雰囲気で作っていくものだから、アドリブは結構大事だったりする。

シンジが言うように、フランス人とでもたぶん同じだと思うけれど、う~ん、フランス語の歌はどうだろうね。しかもクラシック音楽は、アドリブの許容範囲が、他の音楽と比べて狭いから。(苦笑)


さて、フランス人の同僚が初めて覚えた日本語が、「かめはめ波」っていうのはスゴイね。

そういえば先日何かの雑誌で、スーパーサイヤ人の孫悟空のコスプレをしたアメリカ人が外国人向けに、アキバのサブカルチャーを紹介して広めているという記事を読んだよ。

オレが10代の頃、少年ジャンプで読んでいたドラゴンボールが、世界的に有名だったとはびっくりだ。


アキバといえば、昨日Liveのリハーサルが終わった後、本番前に少し時間があったので、壊れたマウスを買い換えようと、秋葉原の電気街方面へ行ったんだ。

日曜日ということもあって歩行者天国では、アニメか何かのコスプレをしたお姉さん達が沢山歩いていて、その中にはコスプレの外国人のお姉さんもいたよ。

それを所謂アキバ系のお兄さん達が、バシャバシャカメラで撮影している不思議な光景を目にしたんだ。


しかも自分が通りを歩いていると、メイドの格好をしたお姉さん達に次々と声をかけられるんだよ。

よくよく周りをみわたすと、長髪のアキバ系の人達が何人かいて、実は最近Liveステージ向けにオレも少し髪を伸ばしていたのだけれど、ひょっとしてオレ、この人達と同じジャンルだと思われたってか???

おいおい、ミュージシャンの長髪と、アキバ系の長髪は違うだろって感じだろ!?
まったく髪なんか伸ばすんじゃなかった、、、。

秋葉原がサブカルチャーの中心地になっていると噂には聞いていたけれど、10年位前まではただの電気街だったのに、しばらく来ないうちにいつの間にこんな町になってしまったのかって感じだよ。


ある意味、今や秋葉原は、アニメ好きの人達の聖地なのかもしれないけれど、それならいっそのこと、アニメやキャラクターといったサブカルチャーを、もっと海外に売り出したら、大きな輸出品になるかもね。

フランスでもそんなに人気があるなら、オペラ座の隣にでも、でっかいアキバ系のビルでも建てたりして?


そうそう、この前テレビを見ていたら、「ディ○ニーランドは遠すぎる」をキャッチフレーズに、ミッ○ーマウスや、ドラ○もん等のなんちゃってキャラクターが跋扈する中国の遊園地のニュースをやっていたけれど、日本のサブカルチャー輸出が成功したら、日本食レストランのように、そのなんちゃってキャラクター達も、世界のあちこちで見ることになるんだろうか???(以前からアジアでは、似たようなモノをよくみかけていたけれど)


去年の年末、ずいぶんと久々に地元の静岡へ帰った時、生まれ育った町並みが少し変わっていて、子供の頃ボールをけって遊んだ空き地が住宅街になっていたりして、ちょっとショックを受けたのだけれど、同じようにパリや秋葉原が変わっていくことにショックを受けている人達が、少なからずいるのかもしれないな。

でもそれが歴史が作られていくということなんだと思うし、その歴史の中でオレ達が生かされているということなんだと思う。

そしてその歴史の中でオレは、自分らしい足跡を何か1つ残したいって、いつも思っているよ。

カズより



P.S.
アキバの電気街から昭和通側のライブハウスに戻る途中に、昔ながらの秋葉原の街並みをガード下に発見したので、その写真をアップするよ。

アニメ系のお店のすぐ近くに、こんな町並みが変わらず残っていてくれたことが、ちょっと嬉しかった。


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