『エアベンダー』 - goo 映画
(C) 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved
M・ナイト・シャマラン監督。アメリカのTVアニメが原作。予告編のカンフーアクションとド派手なCG。RPG風ファンタジー大作映画なので、いくら酷くてもそれなりに面白いだろうと期待していったのだが、……なんじゃこりゃ。
はっきり言って、映画版『ドラゴンボール』の方が笑えた分だけまし。なに、この素人が書いたみたいな脚本。同人誌レベルのRPGパクリ小説だって、これよりは楽しめるんじゃないだろうか。
タイトルの原題は『The Last Air Bender』。“The Last”を取っ払っちゃったら意味無いだろうに、相変わらず日本タイトルはひどいな。実は、タイトルは『アバター』(原作のアニメタイトル?)になるはずだったという。アバターの本来の意味は神の化身の意味。おそらく、ダライラマの転生輪廻をパクったエピソードが示すように、とっても偉い人の現世での現し身である。
アバターであるはずの子供が偉い人になるための重圧を嫌い、修行から逃げ出してから100年。仲良く暮らしていた火、水、土、風の部族だったが、火の国の侵略によって世界を巻き込む戦争へと突き進んでいった。
そんな舞台設定で、どこに行っていたのか再び子供の姿で帰ってきたアバターくんが、周囲の助けを借りて真のアバターとなり、世界を平和に導くという筋立てなのだろう。
ところが、これがまったくもって、すんなりと頭に入ってこない。舞台設定も世界情勢もひたすらナレーションと登場人物の台詞のみで説明されるので、まったく退屈な限り。しかも、その説明すら無い部分にいたっては、想像で補おうにも物語が駆け足過ぎて無理。
火の国の王子が何をしたいのかも、なんで青い精霊の仮面をかぶってるのかも、月の精霊って何とか、火の国はどうして他の三国よりも強いのかも、なーんにもわかりません。っていうか、それ、物語にどう絡んでるの、ただの障害物として置かれてるだけじゃないの。おつかいRPGに出てくる小道具だって、もっとストーリーに絡めた必然性があるだろうに。
それでも、CG多用のカンフーシーンで見せてくれればいいのだが、これもなんだか退屈。
どうせCGなんでしょという意識が先に立ちすぎて、ジャッキー・チェンが生身で屋根から転げ落ちるような緊迫感がない。肉体を極限まで使ったスタントの技よりも、CGバリバリな超能力が強すぎて、さっぱり盛り上がらない。
ブルース・リーを見ろ。ジャッキー・チェンを見ろ。トニー・ジャーを見ろ!!!!!
そういえば『マトリックス』のカンフーシーンも、いかにもワイヤーで吊り下げましたって感じのお笑いシーンだったよな。いわば、これはそのお笑いカンフーシーンと退屈な設定の説明だけで出来上がっている映画。これでいったい何を楽しめばいいというのか。
もう、要素だけ見ればこれだけ面白そうなのに、こんなに退屈だなんてビックリだわさ。
見たのが比較的小さなスクリーンで2Dだったせいなのか。3Dならもっとすごいのか?
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M・ナイト・シャマラン監督。アメリカのTVアニメが原作。予告編のカンフーアクションとド派手なCG。RPG風ファンタジー大作映画なので、いくら酷くてもそれなりに面白いだろうと期待していったのだが、……なんじゃこりゃ。
はっきり言って、映画版『ドラゴンボール』の方が笑えた分だけまし。なに、この素人が書いたみたいな脚本。同人誌レベルのRPGパクリ小説だって、これよりは楽しめるんじゃないだろうか。
タイトルの原題は『The Last Air Bender』。“The Last”を取っ払っちゃったら意味無いだろうに、相変わらず日本タイトルはひどいな。実は、タイトルは『アバター』(原作のアニメタイトル?)になるはずだったという。アバターの本来の意味は神の化身の意味。おそらく、ダライラマの転生輪廻をパクったエピソードが示すように、とっても偉い人の現世での現し身である。
アバターであるはずの子供が偉い人になるための重圧を嫌い、修行から逃げ出してから100年。仲良く暮らしていた火、水、土、風の部族だったが、火の国の侵略によって世界を巻き込む戦争へと突き進んでいった。
そんな舞台設定で、どこに行っていたのか再び子供の姿で帰ってきたアバターくんが、周囲の助けを借りて真のアバターとなり、世界を平和に導くという筋立てなのだろう。
ところが、これがまったくもって、すんなりと頭に入ってこない。舞台設定も世界情勢もひたすらナレーションと登場人物の台詞のみで説明されるので、まったく退屈な限り。しかも、その説明すら無い部分にいたっては、想像で補おうにも物語が駆け足過ぎて無理。
火の国の王子が何をしたいのかも、なんで青い精霊の仮面をかぶってるのかも、月の精霊って何とか、火の国はどうして他の三国よりも強いのかも、なーんにもわかりません。っていうか、それ、物語にどう絡んでるの、ただの障害物として置かれてるだけじゃないの。おつかいRPGに出てくる小道具だって、もっとストーリーに絡めた必然性があるだろうに。
それでも、CG多用のカンフーシーンで見せてくれればいいのだが、これもなんだか退屈。
どうせCGなんでしょという意識が先に立ちすぎて、ジャッキー・チェンが生身で屋根から転げ落ちるような緊迫感がない。肉体を極限まで使ったスタントの技よりも、CGバリバリな超能力が強すぎて、さっぱり盛り上がらない。
ブルース・リーを見ろ。ジャッキー・チェンを見ろ。トニー・ジャーを見ろ!!!!!
そういえば『マトリックス』のカンフーシーンも、いかにもワイヤーで吊り下げましたって感じのお笑いシーンだったよな。いわば、これはそのお笑いカンフーシーンと退屈な設定の説明だけで出来上がっている映画。これでいったい何を楽しめばいいというのか。
もう、要素だけ見ればこれだけ面白そうなのに、こんなに退屈だなんてビックリだわさ。
見たのが比較的小さなスクリーンで2Dだったせいなのか。3Dならもっとすごいのか?