神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[映画] エアベンダー

2010-08-03 22:45:43 | 映画
『エアベンダー』 - goo 映画


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M・ナイト・シャマラン監督。アメリカのTVアニメが原作。予告編のカンフーアクションとド派手なCG。RPG風ファンタジー大作映画なので、いくら酷くてもそれなりに面白いだろうと期待していったのだが、……なんじゃこりゃ。

はっきり言って、映画版『ドラゴンボール』の方が笑えた分だけまし。なに、この素人が書いたみたいな脚本。同人誌レベルのRPGパクリ小説だって、これよりは楽しめるんじゃないだろうか。

タイトルの原題は『The Last Air Bender』。“The Last”を取っ払っちゃったら意味無いだろうに、相変わらず日本タイトルはひどいな。実は、タイトルは『アバター』(原作のアニメタイトル?)になるはずだったという。アバターの本来の意味は神の化身の意味。おそらく、ダライラマの転生輪廻をパクったエピソードが示すように、とっても偉い人の現世での現し身である。

アバターであるはずの子供が偉い人になるための重圧を嫌い、修行から逃げ出してから100年。仲良く暮らしていた火、水、土、風の部族だったが、火の国の侵略によって世界を巻き込む戦争へと突き進んでいった。

そんな舞台設定で、どこに行っていたのか再び子供の姿で帰ってきたアバターくんが、周囲の助けを借りて真のアバターとなり、世界を平和に導くという筋立てなのだろう。

ところが、これがまったくもって、すんなりと頭に入ってこない。舞台設定も世界情勢もひたすらナレーションと登場人物の台詞のみで説明されるので、まったく退屈な限り。しかも、その説明すら無い部分にいたっては、想像で補おうにも物語が駆け足過ぎて無理。

火の国の王子が何をしたいのかも、なんで青い精霊の仮面をかぶってるのかも、月の精霊って何とか、火の国はどうして他の三国よりも強いのかも、なーんにもわかりません。っていうか、それ、物語にどう絡んでるの、ただの障害物として置かれてるだけじゃないの。おつかいRPGに出てくる小道具だって、もっとストーリーに絡めた必然性があるだろうに。

それでも、CG多用のカンフーシーンで見せてくれればいいのだが、これもなんだか退屈。

どうせCGなんでしょという意識が先に立ちすぎて、ジャッキー・チェンが生身で屋根から転げ落ちるような緊迫感がない。肉体を極限まで使ったスタントの技よりも、CGバリバリな超能力が強すぎて、さっぱり盛り上がらない。

ブルース・リーを見ろ。ジャッキー・チェンを見ろ。トニー・ジャーを見ろ!!!!!

そういえば『マトリックス』のカンフーシーンも、いかにもワイヤーで吊り下げましたって感じのお笑いシーンだったよな。いわば、これはそのお笑いカンフーシーンと退屈な設定の説明だけで出来上がっている映画。これでいったい何を楽しめばいいというのか。

もう、要素だけ見ればこれだけ面白そうなのに、こんなに退屈だなんてビックリだわさ。

見たのが比較的小さなスクリーンで2Dだったせいなのか。3Dならもっとすごいのか?


8月2日(月)のつぶやき

2010-08-03 00:33:04 | つぶやき
00:23 from Tween
SFマガジンから『量子回廊』に収録された、新城カズマ「雨降りマージ」を"アナロ熊のうた"をBGMに再読。もはや懐かしいが、やっぱりせつない。タグの謎は解けないが、マージは外惑星へ飛び立ったと信じる。
21:23 from Keitai Web
新しい靴が痛いなう。ちょっとおしゃれな紐の通し方をしてあったのをそのまま履いてるんだが、力が均等にかからず、食い込んで来る。おしゃれはいらん。履きやすい靴をくれ。
by kats_takami on Twitter