神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[映画] ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド

2011-03-27 23:01:03 | 映画
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド<最終版> - goo 映画


『WORLD WAR Z』があまりにも良かったので、勢いでレンタルして見た。

ゾンビ映画の原点だけあって、まだまだ洗練されていない部分が目立つ。しかし、ゾンビという存在はすでにこの時点で完成していたのだな。

そしてまた、やはり無知が最大の敵。立てこもる人々の不協和音はすべて情報不足、無知によるものだ。

もちろん、あのオヤジのいけ好かなさは耐え難く、ラストシーンも否定しない。非常時において、無知という罪に与えられるのは死刑なのだ。

しかし、あのオヤジも、正しい知識が与えられていたならば、もっと協力できたのではないかと思う。しかし、十分な知識があったとしても、子供のためを思う気持ちが彼を狂気に走らせてしまうのだろうか。

そしてまた、ヒロイン、バーバラ。登場時は、いかにも叫ぶだけの女性キャラに見えたが、冷静に状況を判断し、たった一晩の間に戦う女へと変貌していく。

あの、ズボンに着替えるシーンにはゾクゾク来た。セクシーとかではなく、これからの戦いへの覚悟を感じたからだ。

次の日の朝のシーンも象徴的で、あの世界観は『WORLD WAR Z』の戦後世界へも引き継がれている。そういう意味では、発端から結末まで、その後のゾンビ映画、ゾンビ小説はすべて『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の変奏曲でしかないのかもしれない。

初登場にして完成されたフォーマットというかなんというか。やっぱり、凄いものは凄いんだよな。



[SF] WORLD WAR Z

2011-03-27 22:39:11 | SF
『WORLD WAR Z』 マックス・ブルックス (文藝春秋)




『SFが読みたい! 2011年版』で海外篇第4位。まったくのノーマークだったので、書名を見て「なんだこれは」と思い、『SFが読みたい』と一緒に買ってきた。

惹句は「ブラッド・ピット、主演映画化。」、「小島秀夫監督、絶賛!」。ついでに、著者のマックス・ブルックスは映画監督メル・ブルックスの息子だそうで。といわれても、メル・ギブソンなら知ってるけど……って感じ。

これだけだと、あんまり読む気しなかった。しかし、これはそんなレベルの作品じゃなかった!



中国の奥地で発生したゾンビ・ウィルスのアウトブレイク。そこからウィルスは世界に広がり、世界規模でのゾンビ戦争が始まる。これこそが表題の“World War Z”。

本書は“World War Z”後の世界で当時の状況をインタビュー形式で集めたもの。とは言っても、それぞれのエピソードは小説形式になっており、ゾンビテーマの連作短編集と思って問題ない。

とにかく、ゾンビ出現の発端から、全世界規模でのゾンビとの攻防、さらには人類の大反攻から“戦争”終結後の掃討までが、くまなく描かれる。

ゾンビに対する人類の感覚が、得体の知れない恐怖から、明確な敵へ、さらにはやっかいな害虫へと変わっていく様子も興味深い。

世界各国でのゾンビに対する反応もそれぞれ。日本は引き篭もりオタクと盲目のサムライの生き残りを掛けた戦いが、笑えて泣ける。

この小説の凄いところは、とにかく対ゾンビの戦い方のバリエーション。ゾンビの性質は衆知の通りで、奇を衒って走ったり、口から火を吹いたりなどはしない。それでも、これだけのボリュームで飽きさせない。

ただ、恐れを知らず、足を切られようが、内臓を抜かれようが、頭部を破壊しない限りは、ただひたすらにズルズルと迫ってくる。しかも、倒しても倒しても、ほとんど無限に沸いてくる。これが怖い。

また、ゾンビはただのモンスターではなく、かつては生きていた人間だったのだ。隣人や仲間、家族が戦いに疲弊し、倒れ、今度はゾンビとして襲ってくる。この極限状態が何日も続くのだ。想像しただけでも気が狂いそうだ。

このゾンビ戦争が、時にはシリアスに、時にはコミカルに、露骨な泣かせも交えながらいくつものパターンで描写されていく。笑っている状況じゃないと思いながらも、“ロボトミーくん”なんて言われれば、どうしても笑ってしまう。しかし、実際にそんな非常時でも笑いにしてしまうのが人類のしぶとさなのかもしれない。



この小説を読んでしみじみ思ったのが、「無知は敵」ということ。とにかく、ゾンビ以上に厄介なのが、無知なる人々。彼らは自分だけでなく、周囲の人々をも危険に晒し、ゾンビの手助けをする内なる敵と化してしまう。

ゾンビ戦争だけではなく、現実の非常事態においても、無知は敵、無知は罪。そう思っていたときに発生したのがこの震災である。

まぁ、なんというか。やっぱり、無知は敵、無知は罪。知らないことは、知識を持った人に聞く。誰も知らないようなことでも、あくまで科学的な眼で見ること。デマや空気に流されないこと。せめて、デマの扇動に繋がりそうな発言はしないこと。

災害系の非常時には、週刊誌なんか読むよりもSF読んでた方が助かりそうな気がするよ。ほんと。


[映画] わたしを離さないで

2011-03-27 20:42:05 | 映画
わたしを離さないで - goo 映画


(C)2010 Twentieth Century Fox


カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の映画化。

原作の感想はここ


これは重苦しいテーマを、ただひたすらに静かに描いたSF映画である。それと同時に、学生時代の切ない三画関係を描いた恋愛映画である。

以前に聞いた話では、SFスリラーとなっていたのだが、寄宿舎ヘールシャムが何のために存在しているのかということが冒頭でバラされてしまうので、ミステリー成分やスリラー成分はほとんど無い。

とにかく、重く、静かに、時は流れる。

謎の寄宿舎の正体がわかっているだけに、主人公3人の物語に焦点が絞られている。とくに、ルースのキャシーへの揺れ動く想いが前面に出ていると思った。そして、その生命が消えていく瞬間の映像は、文字で描かれるよりもショッキングで、まったくもって耐えがたい。あのシーンを映像化する必要があったのだろうか。

そして、映画のラストシーン近くに登場するため、印象に深く残る“魂の問題”。マダムや校長先生がヘールシャムで何をしようとしていたのか。そして、そのことが挫折したということの意味。

希望を求めて、やっとたどり着いた場所で知らされる根本的な絶望。トムでなくても、あの絶叫は抑えきれないだろう。

肝心のカセットテープのエピソードや、すべてが流れ着く場所のエピソードは改変され、削除されてしまっているが、物語全体を貫くイメージは変わらず、より尖った表現になっている。

それを、わかりやすさを優先したとして取ることもできるが、映画という時間の制約と、原作読者よりも広い観客を意識したであろうことを考えれば、許容範囲だと思う。

特に、この手の物語に慣れていない人にとっては、これでも衝撃的過ぎて、まったく意味がわからないかも知れない。あるいは、完全なファンタジーとして見てしまうか。

SFにまったく無関心だったひとが、これを見た時の感想を知りたい気がする。


3月26日(土)のつぶやきその2

2011-03-27 02:19:59 | つぶやき
19:54 from Tween (Re: @tsunehayashi
@tsunehayashi 突然すみません。パーソナルスポンサーを集めても赤字解消できないのに、経営可能なだけのソシオ会員が集まるという根拠があれば教えていただけませんか。
20:07 from Tween (Re: @tsunehayashi
@tsunehayashi ご回答ありがとうございます。でもそれは違いであって、会員が集まる理由にはなっていないと思いますが。
20:37 from Tween
持ち株会だろうがパーソナルスポンサーだろうがファンクラブプレミア会員だろうが、もちろんソシオだろうが、コンサドーレに金を出す人数や総額は限られている。それを広げる具体案が無いのであれば、ソシオ化なんて机上の空論でしかない。
20:39 from Tween (Re: @tsunehayashi
@tsunehayashi ありがとうございます。ご意見はわかりました。自分は持ち株会会員かつパーソナルスポンサーですが、ソシオ化による発言権とやらが具体的にどう変わるのかが提案されないと、なんともかんともです。
20:40 from Tween
ソシオ化するための具体案が、現在の体制で実現できないものであるならば、ソシオ化に賛成する。それが無いのであれば、検討するに値しない。
20:42 from Tween
そもそも、現在の持ち株会の体制(情報公開、会員の株主総会への関与など)に不満が無いわけではないが、それは経営難とはまた別な話。ソシオ化は、直接的には何も解決しない。
20:43 from Tween
ソシオ化することによって実現する具体案が、現在の体制で実現できないものであるならば、ソシオ化に賛成する。それが無いのであれば、検討するに値しない。(一部訂正)
20:46 from Tween
だいたい、たとえ自分が持っていなくとも、持ち株会の会員権が紙切れになるのを見た人が、新しくソシオ会員になると考える理由も良くわからない。最後まで金を出し続けるのは、親や親戚、もしくはチームをそういう家族のように思っているひとだけ。その人たちには金を出す理由なんてなんでもいい。
20:46 from Tween
大切なのは、そういう、チームを家族のように思ってくれるひとを増やすことだ。あれ、フェルナンデス時代に戻っちゃったか。
21:03 from Tween
「素子姫」とか聞いたことがある人は寄付しなさい。 RT takachihoharuka: 日本SF作家クラブ(会長・新井素子)がJustGivingで震災募金活動をはじめました。よろしければ、ご協力をお願いいたします。http://justgiving.jp/c/5892
22:00 from Tween
惹句って“じゃっく”って読むのか! ずーと“ひきく”と読んでた。
by kats_takami on Twitter

3月26日(土)のつぶやき

2011-03-27 02:19:58 | つぶやき
09:28 from Tween
自分は頭が悪いから……とか言いながら、専門家の言うことは嘘と思い込むあの心理状態は何なのかね。一種の厨二病? 政府の言うことは無条件で嘘だと思い込むけど、みのもんたの言うことは無条件で本当だと思う心理もよくわからない。
09:29 from Tween
自分の専門分野でさえ、おかしいと思うことは、実はそれなりに理由がある。その理由を知らずにおかしいとだけ言っていても馬鹿にされるだけだ。
09:29 from Tween
だいたい、よっぽどの天才でない限り、自分が考え付くようなものは、先に他人が考え付いている。それが実現できないのには理由があるし、その理由を乗り越えられるかどうかが問題。それができれば新ビジネスや特許に繋がる。
09:29 from Tween
で、何が言いたいかというと、おかしいと思ったら調べろよ、勉強しろよということ。よく言われるけど、お前の目の前にある箱はそのためのものだ。
09:30 from Tween
自分の知識だけで嘘を嘘と見抜くのは大変だが、目の前の箱を使えばそんなに難しいことじゃない。メディアリテラシーっていうのは、なんでも疑うことじゃなくって、そういうことだ。
09:30 from Tween
以上、自戒を込めて。
10:04 from Tween
SHIBUYA EGGMAN ワロス
10:22 from Tween (Re: @consadole
ブーブーブー。興行収入増と言ったって、今年はスケジュール変更の影響が大きそうだしな……。 QT @consadole: HFC債務超過 9700万円 10年12月期 株主総会で承認 http://bit.ly/gOStr0 #consadole
10:48 from Tween
楽しみにしていた『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が公開延期になっていた。これだから、現実とフィクションの区別のつかないやつらは!
10:53 from Tween
『ヒアアフター』の公開中止はわからないでもないが、『かぞくはじめました』が公開中止なのはなんでだろう。表向きは上映館確保の問題だけど。ちょっと自粛系の深読みをしてしまう。
15:41 from Tween
世の中には核物理学者とか、放射線医療技術者とか、理論経済学者とかが存在する。これらをすべて「もの知りな人」としてひとくくりにして、有名な順にランキングをつける。それが世間の信用度というものらしい。ゆえに、理論経済学者に企業経営のことを聞いたり、放射線のことを聞いたりする。理解。
15:45 from Tween
気分が乗らないので、moon over the castleをエンドレスでかけてみる。
15:49 from 読書メーター
【ダイナミックフィギュア〈下〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)/三島 浩司】後半、どんどんグダグダ感が増していくところがTVアニメっぽくて良かったというと怒られるか。しかし、この作品は過去の... http://bit.ly/hiWbfI #bookmeter
15:57 from 読書メーター
【地球の緑の丘 (ハヤカワ文庫SF―未来史2)/ロバート・A ハインライン】時節柄、放射能ネタは涙無くしては読めません。ハインラインはアメコミのうようなスーパーヒーローではなく、知恵とちょっとした勇気... http://bit.ly/h65vYb #bookmeter
15:58 from 読書メーター
【シリンダー世界111 (ハヤカワ文庫SF)/アダム=トロイ カストロ】を読んでる本に追加 http://bit.ly/hePmDf #bookmeter
15:59 from 読書メーター
【SF Japan 2011 SPRING/森 奈津子 他】を読んでる本に追加 http://bit.ly/gfyrAc #bookmeter
16:05 from goo
[SF] SFマガジン2011年04月号 #goo_kats-takami http://bit.ly/h0zLBQ
16:09 from goo
[SF] デリラと宇宙野郎たち #goo_kats-takami http://bit.ly/eOW9N3
16:12 from goo
[SF] 10月1日では遅すぎる #goo_kats-takami http://bit.ly/fhp8J2
16:18 from goo
[SF] ダイナミックフィギュア #goo_kats-takami http://bit.ly/fvyY5k
16:21 from Tween
風が強くてアパートが揺れてるのか、地震なのかわからない。
17:04 from goo
[SF] 地球の緑の丘 #goo_kats-takami http://bit.ly/hdQ84O
17:28 from Tween (Re: @Hayakawashobo
明日見に行くー。 QT @Hayakawashobo: カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』映画公開!のニュースをあっぷしましたー。→ http://t.co/m7uqME2 本日からです~。
18:48 from Tween
ソシオとパーソナルスポンサーって、究極的にどっか違うのか? 今の状況見る限り、むりじゃねーの。今の問題はそういうことじゃないと思うんだが。
19:49 from goo
[映画] ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/f401c9b5a4d849a18ebe492a0544d3d2
by kats_takami on Twitter