神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] グランド・セントラル・アリーナ

2011-08-14 23:52:48 | つぶやき
『グランド・セントラル・アリーナ』 ライク・E・スプアー (ハヤカワ文庫SF)




思わず、「これはひどい」とだけ書かれた感想にスターつけちゃったよ。

5千の異星人が集うグランド・セントラル・アリーナ。恒星間航行技術を完成させた種族が必ず訪れさせられる場所。艦長、アリアンと7人の科学者たちは、ホーリー・グレイル号のメインエンジンを起動した直後に、このアリーナへ強制的に転移させられていた・

そこでファースト・エマージェントである人類が、強大な種族を敵に回しての大立ち回り。

紹介文を読む限りは、ワクワク・ドキドキのスペースオペラなのだが、これがなんとも。古き良き時代のスペオペと、現代のゲームシナリオの悪いところを寄せ集めたような小説。少なくとも、E・E・スミスへのオマージュだからといって、SFファンが読んで面白いものじゃないように思う。

設定は設定のための設定みたいな感じで、まったく必然性も整合性もない。いや科学的じゃないなんてことを批判してるわけじゃないんだよ。そんなレベルじゃない。

キャラクターは中心人物の2、3人以外はステレオタイプでまったく魅力が無い。異星人だって、ありきたりな外見で人間的な思考しかしない。

ストーリーの中心となる〈挑戦〉も、第2戦の宇宙艇レースは良かったものの、第1戦と第3戦は、いかにもご都合主義な展開で、まったく納得がいかない。そもそも、なんでこんなありきたりなゲーム空間なのだろう。まぁ、恒星間戦争でドンパチやるよりは、よっぽど平和だと言えば平和なのだが、そんな伏線は無いしなぁ。

読み終わった後に壁に投げつけるほどでもないし、スペオペとしてはまぁまぁなのかもしれない。

しかし、なんというか、出来の悪いゲーム向けのシナリオ、もしくはゲームのストレートなノベライズを読んだ気分。そういう、ゲーム的設定のご都合主義を逆手にとって、緻密に説明をつけ、新しい魅力を出すのがSF小説なんじゃないのかね。そうじゃなければ、ゲームでやればいいだけの話。



[コンサ] 2011 J2第24節 富山 - 札幌

2011-08-14 23:21:40 | コンサ
2011年 J2第24節 カターレ富山 1-2 コンサドーレ札幌 @スカパー


ジオゴ新加入でいきなりの先発。今日はジオゴをどうやって生かすのかが最大の興味の的。

ジオゴをワントップに据えるだけでなく、古田を左に、近藤を右にという普段とは逆。サイドの選手は中に切れ込むのではなく、ジオゴに向かってクロスを放り込めということ。また、宮澤ワンボランチでトップ下二人というのも、ジオゴが落としたこぼれ球狙いということで、完全なジオゴシステム。

一方の富山は、謎の3-3-3-1ではなく、オーソドックスな3-5-2?。なんか、普通なチームになっちゃったか。

ジオゴは前評判ほど太い感じはない。近藤の方がよっぽどゴツそうに見える。合流早々の先発とは、石崎監督がよっぽど欲しかったタイプの選手なのか、あるいは、来日から短期間でそんなにも信頼を得たのか。いや、横野、上原の信頼が薄いということだな。


さて試合開始。

確かに序盤からジオゴに当てに来るが、ジオゴもマークに付かれて、そんなにも制空権を取れている感じは無い。頭より足元のポストプレーが上手そう。

札幌の攻撃が続いた後、山下のミスからゴール前にこぼれた球を黒部がシュート。岩沼がブロックするも、もう一度叩き込まれて失点。ミスといっても、クリアボールの跳ね返りなので、運が悪かったレベル。他のプレーの方が完全に崩されていた。

その後、岩沼がゴール際からのダイレクトクロスをファーで富山の選手がゴールに蹴りこんで、オウンゴール。これはベスト級のファインゴール。確かにいいクロスだったが、コンサの選手は周りにいなかったんだから落ち着け(笑)

途中からゲリラ豪雨みたいな集中豪雨。これで身体が冷えたのか、札幌の方がボールも選手も動くようになった。この時期は水冷式重要(笑)

しかし、富山のサイド攻撃も止まらない。宮澤ワンボランチのために、サイドバックの前がスカスカという、弱い処が完全に向こうの攻め処にばっちりはまっている感じ。攻撃では空気だった高木をボラの位置に下げても良かったかも。

前半のシュート数で見れば、前半富山6本に対し、札幌3本。得点はベストゴール級でもオウンゴールだしな。雨で滑りやすいからミドルを多用してみるのもいいかも。プレー見てるとこのキーパーはポロポロしてくれそうなんだが。

後半早々、右に戻った古田を岡本に交代。さらに、近藤に替えて横野。

富山が3-3-3-1っぽくなって、縦にも横にもコンパクトになっているので、サイドチェンジが有効なのは札幌での試合で分かっているはずなのに、縦パスばっかり。まったく学習しないチームだこと。

とか思っていると、サイドチェンジから何度かチャンスが生まれる。ゴール前でジオゴに渡るも、前が紫の壁でDFに当って弾かれる。

さらに、足の裏の筋損傷で欠場中だった芳賀がついに復活。ドールズ一番人気のいたずら好き大将が久々にアンカーに入り、宮澤が前に上がる。

そしてとうとうロスタイム。ジオゴ→日高ダイレクトクロス→宮澤ダイビングヘッド!

ダイレクトで精度の高いクロスが入れば、得点の可能性は絶大に高まる。しかし、問題なのは、1試合で何回それが出来るのかということだ。今日は3本で2得点かな。入らなかったけど、近藤に1本いいのがあった。この形をどれだけ作ることが出来るかが、今後の勝利の鍵になるだろう。

ヒーローの宮澤は鼻血でピッチアウト。試合後のインタビューもキャンセル。鼻骨骨折じゃなきゃいいけど。放っておくと、マジで鼻曲がったまま固まるぞ。

公式記録でのシュート数は、富山15-札幌6。精度が悪いのはお互い様だが、オウンさんのおかげで勝てたようなものか。シュートを撃てないのが一概に悪いとは言えないが、コンサドーレの場合、シュート数が少ない理由はラストパス、特にクロスの精度不足というのはハッキリしているからな。もっと練習していただきたい。

しかし、下位チームにてこずったものの、最後の最後で勝ち点3が取れるというのは気持ちが折れない証拠。こういう試合を続けていれば、サポーターも付いてくる。精度はそのうち上がってくると割り切ろう。

監督を含め、勝てただけの試合という見方が多いが、勝つことこそが正義。勝てば官軍。特に、終了間際に追いつく試合展開での連勝と言うのが大きい。これまで、アディショナルタイムに3点取られたり、終了間際は魔の時間帯だったのが、これを払拭し、さらに大転回させた。これは大きな結果だと思う。

不安の方が大きかったジオゴは合格どころか期待以上。これだけ短期間でチームにフィットした選手は珍しい。石崎監督が考えていた戦術にぴったりと合ったプレースタイルの持ち主だったのだろう。ちょっとボールを貰いに下がってくる癖が目立つが、マークを引き付けたまま下がってくるなら、トップ下が上がればいい。

ついに芳賀も復帰したし、コマは揃った。逆に誰を使うかで、監督は頭を悩ませそうだ。

次節は中2日で、手も足も出なかった記憶がまだ生々しい千葉戦。汚名返上、捲土重来、時は来た。

問題は、平日夜なので、見られるのかどうかということだ。俺が(笑)