『グランド・セントラル・アリーナ』 ライク・E・スプアー (ハヤカワ文庫SF)


思わず、「これはひどい」とだけ書かれた感想にスターつけちゃったよ。
5千の異星人が集うグランド・セントラル・アリーナ。恒星間航行技術を完成させた種族が必ず訪れさせられる場所。艦長、アリアンと7人の科学者たちは、ホーリー・グレイル号のメインエンジンを起動した直後に、このアリーナへ強制的に転移させられていた・
そこでファースト・エマージェントである人類が、強大な種族を敵に回しての大立ち回り。
紹介文を読む限りは、ワクワク・ドキドキのスペースオペラなのだが、これがなんとも。古き良き時代のスペオペと、現代のゲームシナリオの悪いところを寄せ集めたような小説。少なくとも、E・E・スミスへのオマージュだからといって、SFファンが読んで面白いものじゃないように思う。
設定は設定のための設定みたいな感じで、まったく必然性も整合性もない。いや科学的じゃないなんてことを批判してるわけじゃないんだよ。そんなレベルじゃない。
キャラクターは中心人物の2、3人以外はステレオタイプでまったく魅力が無い。異星人だって、ありきたりな外見で人間的な思考しかしない。
ストーリーの中心となる〈挑戦〉も、第2戦の宇宙艇レースは良かったものの、第1戦と第3戦は、いかにもご都合主義な展開で、まったく納得がいかない。そもそも、なんでこんなありきたりなゲーム空間なのだろう。まぁ、恒星間戦争でドンパチやるよりは、よっぽど平和だと言えば平和なのだが、そんな伏線は無いしなぁ。
読み終わった後に壁に投げつけるほどでもないし、スペオペとしてはまぁまぁなのかもしれない。
しかし、なんというか、出来の悪いゲーム向けのシナリオ、もしくはゲームのストレートなノベライズを読んだ気分。そういう、ゲーム的設定のご都合主義を逆手にとって、緻密に説明をつけ、新しい魅力を出すのがSF小説なんじゃないのかね。そうじゃなければ、ゲームでやればいいだけの話。


思わず、「これはひどい」とだけ書かれた感想にスターつけちゃったよ。
5千の異星人が集うグランド・セントラル・アリーナ。恒星間航行技術を完成させた種族が必ず訪れさせられる場所。艦長、アリアンと7人の科学者たちは、ホーリー・グレイル号のメインエンジンを起動した直後に、このアリーナへ強制的に転移させられていた・
そこでファースト・エマージェントである人類が、強大な種族を敵に回しての大立ち回り。
紹介文を読む限りは、ワクワク・ドキドキのスペースオペラなのだが、これがなんとも。古き良き時代のスペオペと、現代のゲームシナリオの悪いところを寄せ集めたような小説。少なくとも、E・E・スミスへのオマージュだからといって、SFファンが読んで面白いものじゃないように思う。
設定は設定のための設定みたいな感じで、まったく必然性も整合性もない。いや科学的じゃないなんてことを批判してるわけじゃないんだよ。そんなレベルじゃない。
キャラクターは中心人物の2、3人以外はステレオタイプでまったく魅力が無い。異星人だって、ありきたりな外見で人間的な思考しかしない。
ストーリーの中心となる〈挑戦〉も、第2戦の宇宙艇レースは良かったものの、第1戦と第3戦は、いかにもご都合主義な展開で、まったく納得がいかない。そもそも、なんでこんなありきたりなゲーム空間なのだろう。まぁ、恒星間戦争でドンパチやるよりは、よっぽど平和だと言えば平和なのだが、そんな伏線は無いしなぁ。
読み終わった後に壁に投げつけるほどでもないし、スペオペとしてはまぁまぁなのかもしれない。
しかし、なんというか、出来の悪いゲーム向けのシナリオ、もしくはゲームのストレートなノベライズを読んだ気分。そういう、ゲーム的設定のご都合主義を逆手にとって、緻密に説明をつけ、新しい魅力を出すのがSF小説なんじゃないのかね。そうじゃなければ、ゲームでやればいいだけの話。