神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] SFマガジン2013年2月号

2013-01-17 23:07:31 | SF

『S-Fマガジン 2013年2月号』 (早川書房)

 

特集「日本作家特集」。

毎年この時期には恒例の特集だが、今回は有名どころが入っておらず、新進作家のみ。

直木賞候補になって出世頭となった宮内悠介。日本SF大賞ノミネートの樺山三英。さらに、創元短編賞出身のオキシタケヒコに、電子書籍自費出版で注目を浴びた藤井太洋。

いわゆる第6世代にあたるのかもしれないが、すっかり世代交代? いやいや、まだまだって感じですか。年間ベスト級というにはちょっと物足りない気が。

それにしても、新人作家がどんどん出てくるなぁ。新生ハヤカワSFコンテストからどんな作品が生まれるのかも期待したいところ。


○「コラボレーション」 藤井太洋
 新たな生命の始まりなのか、セカイの終わりの始まりなのか。なかなか実現しないSF的未来が多い中で、このテーマはだけは、すぐにでも実現しそうな近未来へ近づきつつある気がする。

○「エコーの中でもう一度」 オキシタケヒコ
 近未来技術小説。これは明日にでも実現しそうな未来かもしれない。

○「ハドラマウトの道化たち」 宮内悠介
 こちらは今ここにある現実、と言われても納得するかもしれない。この短編シリーズは印象的なシーンが続くが、最終的にどんな絵が見えてくるのか、実はよくわかっていない。短編集で出たら読み直そう。

-「無政府主義者の帰還」 樺山三英
 分載なので評価保留

○「クリストファー・レイヴン」 シオドラ・ゴス
 オーソドックスなゴーストストーリー。少女漫画にありそうな感じ。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿