特集「日本作家特集」。
毎年この時期には恒例の特集だが、今回は有名どころが入っておらず、新進作家のみ。
直木賞候補になって出世頭となった宮内悠介。日本SF大賞ノミネートの樺山三英。さらに、創元短編賞出身のオキシタケヒコに、電子書籍自費出版で注目を浴びた藤井太洋。
いわゆる第6世代にあたるのかもしれないが、すっかり世代交代? いやいや、まだまだって感じですか。年間ベスト級というにはちょっと物足りない気が。
それにしても、新人作家がどんどん出てくるなぁ。新生ハヤカワSFコンテストからどんな作品が生まれるのかも期待したいところ。
○「コラボレーション」 藤井太洋
新たな生命の始まりなのか、セカイの終わりの始まりなのか。なかなか実現しないSF的未来が多い中で、このテーマはだけは、すぐにでも実現しそうな近未来へ近づきつつある気がする。
○「エコーの中でもう一度」 オキシタケヒコ
近未来技術小説。これは明日にでも実現しそうな未来かもしれない。
○「ハドラマウトの道化たち」 宮内悠介
こちらは今ここにある現実、と言われても納得するかもしれない。この短編シリーズは印象的なシーンが続くが、最終的にどんな絵が見えてくるのか、実はよくわかっていない。短編集で出たら読み直そう。
-「無政府主義者の帰還」 樺山三英
分載なので評価保留
○「クリストファー・レイヴン」 シオドラ・ゴス
オーソドックスなゴーストストーリー。少女漫画にありそうな感じ。
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