神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

ミステリー・ワンダー・ランドのセンス・オブ・ワンダー[4] ピスコ離陸

2016-03-06 22:51:41 | ペルー

朝の10時頃にバスが到着したのはピスコ空港。新しくてきれいな空港だ。天候は晴れ。完全に夏。カラッとした空気だが、陽射しが眩しくて痛い。

ピスコ空港はナスカ遊覧飛行の基地だが、小型機を使うために飛行が天候に大きく左右される。このため、基本的に事前予約は受け付けておらず、現地にて申し込みの方式。混んでいる日には数時間も待たされるとのことだったが、なんとこの日は我々以外に2、3人程度。すぐに飛べるとのこと。

チケット発券前に、持ち込む手荷物だけを持って体重測定。これで座席が決まる。さすが、小型機。前後左右のバランスが重要。渡されたチケットは12番。

小さな空港とはいえ、仰々しい手荷物チェック後にゲート前で待つ。

待っている間に壁の説明や写真を見たところ、この空港はなんと国際空港。まだ使用されていない建物の2階にも立派なゲートがあり、大型機へボーディングブリッジがかけられるようになっているみたい。いずれはアメリカなどの外国から直接ピスコ空港に着陸して、そのままナスカ遊覧飛行へ乗り換えってこともできるようになりそう。

事前の注意では、写真を撮ろうとしてがんばると乗り物酔いがひどくなるので、できるだけ肉眼で楽しむようにしてくださいとのこと。子供の頃は乗り物に酔い易かったけれども、東京の満員電車に20年間鍛えられれたのか、最近は気持ち悪くなることもめったになくなってきたので、酔い止めを飲んだら大丈夫だろうと高をくくっていた。……このときは。

ゲートから灼熱の滑走路を歩いて移動。大きな空港に小さなプロペラ機。2人のパイロット。そして、12人の乗客。なんと、12番は最後尾の席だった。シートも普通の席じゃなくって、バスの最後尾のようなベンチシート。リクライニング無し。しかも、低くて足を延ばして座る感じ。シートベルトも3点支持のハーネス。これ、もしかしてやばい席?

小型プロペラ機は砂漠と雲の上を快調に飛行。思ったより揺れは少なく、まったく問題ない。心配して損したと思った。……このときは。

そして遂に、そのときがやってきた。

はい。見事に気持ち悪くなりました。

女性パイロットが英語と日本語で「ツバサのサキ。こっこ、こっこ、ココでーす」と、お前は『イッテQ』のイモトか! というアナウンスで翼を地上絵に向けてくれるのだが、最後尾からのせいで翼の先からかなりずれたところに見える。それを肉眼で見つけ、とっさにカメラを向けファインダーをのぞいてズーム。これが良くないらしい。

3つ目ぐらいから完全に気持ち悪くなる。ハーネス状のシートベルトをしながら窓に向かって身体をひねるので、首にベルトが食い込むのも気持ち悪さを加速。脂汗を流しながら首のベルトを片手で引き下ろし、必死でシャッターを切るも、いったいどこを撮っているのかわからないくらい。

地上絵に翼の先を向けて旋回を、左右1回ずつ繰り返すのだが、自分の側が先の場合は見つけられないことも。逆側の方で見つけて、周囲の地形を記憶。その後に自分の側であたりをつけた場所にズームして探す。という方法だとうまくいったが、そもそも気持ち悪いので、そんなにうまく撮れるはずもなく。

結局、肉眼でさえ見つけられないものもあった。この奮闘結果は次ページにて。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿