まむき ー ダチョウ ー

昨日２日より 『 勝山 治実 展 ー まむき ー 』 が銀座の “ うしお画廊 ” さんで無事始まりました。

今回の展覧会用の ＤＭ に使った作品は



『 見つめる Ⅴ 』。　昨秋のグループ展 “ 響韻会展 ” に出展したものをすこし手直ししました。
“ 見つめる ” は様々な動物たちが何かを一心に見ている姿のシリーズです。
いつもは横向きが多いのですが今作は真っ正面、こちらを見ている構図にしました。
何を見て、何を思い、感じているのか ・・・
絵は動物を写実的に描いていますが、実は見ている先にあるものがテーマ。
ですから今回は “ 鏡 ” のような作品かな ？　
「　あなたは 誰 ？　」
わかりにくいですかね （ 笑 ）

モデルは野毛山動物園のダチョウさん



同園のダチョウ舎は実はラクダの “ ツガルさん ” の横にありましたので、私にとっては以前より顔なじみ ？　
ツガルさんの絵の中に登場して頂いたこともあります。
今回は単体で６号に描きました。

野毛山動物園にはずっと “ オース ” “ グミ ” のペアのダチョウさんがおりましたが、つい先日２月末に
オスの “ オース ” くんは残念ながら他界されてしましました。
動物園は楽しいところでありますが、 『 生命 』 を扱っているところですので、どうしても “ おわかれ ”
は避けて通ることはできません。
しかも人間よりもずっと寿命の短いものも多く、追いかけているとかなり頻繁にそれは訪れてしまいます。

せめて絵の中に “ 永遠の生命 ” ・・・　
とまではいかなくても少しでも元気な姿を残せたら良いのですが ・・・。
おこがましいでしょうか ・・・。　
描けば描くほど、自分の力の無さを痛感するこの頃です。