鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

有料と無料について(4回シリーズその1)

2013年07月08日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 用語の使い方とその裏に隠された事柄まで洞察することの大切さは、いうまでもないが、日頃何気なく聞いた、見た、使ったことがありながら、いざ正しい理解であったかどうか、不安になるご時世である。中でもお金に関することでは、失敗すると勘違いだけでは済まされず、手痛い被害を被ることになる。

 貨幣経済は人類が誕生して以来、多くの変遷があり、現在の紙幣やコインが使われるようになったのは歴史的に見てもそう古い話ではない。太古の時代から現在に至るまで現金に代わる多くの決済手段があった。最近登場したインターネットバンキングやICカード決済は大変新しい方法で、情報化時代にふさわしい決済手段になり、定着化し始めている。

 他人になりすまして現金を引き出すことや個人情報を盗まれる等の被害が全くないわけではない。
 古くは物々交換で、自給自足では不可能な物品は、双方が納得できる決済手段が取られてきた。地域の通貨と呼ばれるものは、その地域にとっては貝殻や石であり、金や銀、宝石や貴石、穀物や生産品も貨幣に代わる決済手段として有効であった。最近では地域興しなどの理由で、限定された地域だけで利用できる買い物券も登場している。統一通貨は貨幣経済が全国でも認められ、定着すると、国外でも流通の対価として理解される。

 まずは無料について考えてみたい。一般的にいって、無料は対価を要求されない、または要求しないことである。無料とされているものにはサービス品やおまけがある。無料奉仕活動は賃金をいっさい発生しないという当事者双方の契約が存在している。無料駐車場、入場料金無料、無料体験、見本品、試飲や試聴、飲食店等の飲料水・お茶、公衆を対象とした施設利用(公共施設や公園、図書館等)、救急搬送、義務教育の授業料、等々数えてみると結構な数である。その反面、殆どの生活に関わる衣食住は有料ということになる。
(次回へ続きます)