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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

閉店について(3回シリーズその1)

2013年07月22日 00時00分01秒 | 緑陰随想
閉店について(3回シリーズその1)

 銀座で老舗のデパート、松坂屋が閉店することが決まり、多くのファンの失望した様子をテレビの放映を見て知った。跡地には新たに高層の近代的ビルが建つ予定である。しかし、松坂屋が新装開店するとはいっていないので、再開は不透明である。閉店に伴い、在庫の一掃セールと銘打って、多くの客が殺到し、客の感慨深げな様子は、良くある光景である。誰しも値引きされていることを願い、浅ましい思いもするが、庶民の知恵でもあり、在庫の一掃セール時ぐらいは許されるであろう。
 筆者は、松坂屋とは関係ないので、そういえば銀座にあったぐらいの記憶しかない。閉店の理由は定かではないが、客離れは数年前から、どのデパートでもその傾向があるようだ。

 高級品を売るデパートの運営が厳しくなった理由の一つに、客層が変わり、客層の好みにデパート側がついていけなくなったことが考えられる。どのデパートでも多彩な企画を立て、商戦を盛り上げ、各種のイベントを取り入れているが、どれも一過性に過ぎず、客の移り気にはミスマッチを起こしているようだ。

 インターネットからの通信販売が盛んになり、商品の選択・価格にも不自由を感じなくなり、決済も簡単で信頼性も高い。早い注文で翌日配達してくれるショップも多い。在庫を抱え込むことは、売り場面積を確保し、店員の配置も増大化する。一方、ネットショップは売り場面積を持たず、取り扱う商品は膨大である。インターネットショップで成功したアマゾンドットコムや各業界のネットショップの盛況ぶりは、時代にあった販売の方法でもある。

 このインターネット通販はおそらくデパートの売り上げの何倍もの利益を上げていることであろう。自宅に居ながらにして、便利さを享受できるシステムは、今後も拡大する傾向にあるが、新規参入のショップのなかには、注文した商品が広告と異なり、まがい物をつかまされる、入金後連絡がとれない等不安材料が全くないわけではない。購入・販売に従事する双方の信頼関係を深め、再発の防止や適切なガイドラインが求められる。(次回へ続きます)