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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

標準について(3回シリーズその2)

2013年07月28日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 健康のバロメーターとして標準体重があるが、身長に対し、体重がどれだけあるかを一定の式に当てはめ、太っているか痩せているかを判断する。この数値が高ければ脂肪が多く太っていて、○○病に罹りやすいなどといっている。

 平均体重や平均身長といえば、より数値化し易くなる。単純に測定した結果を測定個体数で割った値である。相加平均(算術平均)というが、平均には相加平均の他に相乗平均(幾何平均)がある。標準という言葉や、平均という言葉が出てきたときには、算出根拠を知って対応に当たることが大切である。

 子供から何かをせがまれるときには「クラスのみんなが持っているから買ってくれ」などといわれると果たして何人が持っているのか疑問に思うことがあった。曖昧な言葉には注意が肝心である。

 標準ではないが、思い出したので紹介する。相乗平均は投資信託の利率計算などに用いられている。例えば、5年前には年10%、4年前はマイナス10%、3年前はマイナス20%、2年前は20%、去年は10%の債権の利回りは平均すると(1.0+0.9+0.8+1.2+1.0)/5=0.58 5.8%の利率なら10年預けると1.058の10乗で1.76倍となる。これは利率の算術平均を出したところにミスがある。最初の価格を1とすると現在の価格は1.0×0.9×0.8×1.2×1.1=0.95、過去の利回りの平均は 0.95×1/5=0.19、年平均の利回りは1.9%となる。10年預けると1.019の10乗で1.20となり、1.76に比べ少ないことが分かる。これは複利の考え方で、複利の金融商品の利回りや年平均成長率ではこの幾何平均を用いる。(次回へ続きます)